クールなキャラながら、メンバーとグループへの愛は熱かったようだ。
櫻坂46の渡邉理佐が、5月21~22日に東京・国立競技場代々木第一体育館で行われた「櫻坂46 渡邉理佐卒業コンサート」にて、7年弱のアイドルに活動に幕を下ろした。
今回のライブでは、グループ改名後には封印されていた欅坂46時代の楽曲を解禁。1期生メンバーだけで「二人セゾン」や「世界には愛しかない」などの人気曲を披露し、初日にはツイッターで「二人セゾン」がトレンド入りするほど大きな衝撃を与えた。
ライブ本編のラストでは、渡邉がセンターを務める楽曲「僕のジレンマ」を23人全員で披露。ラストのサビ前では1期生たちが円になって涙ながらに抱き合うシーンも見られた。
「渡邉は前身グループ『欅坂46』の1期生メンバーとして2015年8月に加入。モデルとしても活躍するビジュアルに加えて握手会人気もトップクラスで、中心メンバーとして活躍してきました。メンバーたちにドSで対応する姿が印象的なものの、なんだかんだ面倒見が良い姉御肌でもあり、ファンはもちろん他のメンバーたちからも愛されていたものです」(アイドル誌ライター)
最新シングル「五月雨よ」でセンターを務める山﨑天は本編ラス前の「Buddies」にて、間奏中に以下のような感謝の言葉を伝えていた。これぞ渡邉の人となりを如実に物語っていたのではないだろうか。
「いつも人のことを思って行動できる優しいところにたくさん救われました。どんなにつらいことがあっても顔色を変えずに頑張る強い姿に何度も背中を押されました。思いっきりふざけて笑わせてくれる優しいところが大好きです。包み込んでくれるような温かい笑顔がこれから先も続きますように。理佐さん、ありがとう!」(山﨑天)
そんな渡邉の卒業に櫻坂ファンからは<理佐がいなかったら欅坂にハマってなかったと思う>といった感謝の声に加えて、<正直、ここまで長くグループにいてくれるとは思わなかった><7年もグループに在籍してくれて、本当に感謝しかない>という驚きの声も多数、あがっているという。
前身の欅坂46では、不動のセンターだった平手友梨奈をはじめ長濱ねるや今泉佑唯、志田愛佳など、人気メンバーの多くが2020年10月の改名より前にグループを卒業。渡邉と仲の良かった志田らが次々と卒業した時には、渡邉もそれに続いて、しれっと卒業してしまうのではと予想する声も少なくなかったという。
「それが実際には7年弱にもわたって欅坂46と櫻坂46のブレイクに貢献。今回の卒業時期については『いま卒業しても後悔はないなというタイミングがこの瞬間だったので、卒業を決断させていただきました』と語っていましたが、面倒見の良い性格とあって、自分が抜けた後のグループ事情も考えて、この時期の卒業になったと考えられます。もともと多くを語るタイプではなく、グループ愛を全開にすることは少なかったものの、彼女の欅坂愛・櫻坂愛は間違いなく本物でしょう」(前出・アイドル誌ライター)
卒業後も芸能活動を継続していくという渡邉。今後どういった路線にシフトしていくかにも注目したいところだ。
(石田安竹)