いよいよ恋の本命が登場か! 視聴者も朝ドラらしいラブラブな展開に期待を寄せているようだ。
5月27日のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第35回では、本編終了後に次週予告を放送。ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)がイタリア料理店のオーナーから「クビ」と言い放たれるシーンや、新聞社らしきオフィスで書類を運ぶ姿などが映し出されていた。
その最後には暢子が「まさかやー、ありえん!」と驚き顔に。その相手は、成長した青柳和彦(宮沢氷魚)だったのである。和彦は暢子の4歳年上で、中三だった8年前には父親と一緒に沖縄で3カ月を過ごし、当時小五だった暢子と仲良くなっていたものだ。
その当時から人たらしぶりを発揮し、和彦に「手、繋ご?」と問いかけてはウブな中三をドギマギさせるなど、小学生にして魔性の女だった暢子。それが19歳になった今となれば、あっという間に和彦を篭絡しそうなものだ。
「ここで視聴者が期待するのは、暢子を追って上京した幼馴染の砂川智(前田公輝)が、暢子を巡って和彦との争奪戦を繰り広げること。沖縄に滞在していた当時にはヤマトンチュー(本土在住者)の和彦をすぐに受け入れていた智ですが、色恋が絡めば話は別。同い年の二人は美人ヒロインの暢子を巡って、熱い戦いを見せてくれそうです」(テレビ誌ライター)
新聞記者になったらしき和彦は、交際相手としては上々の存在だろう。それに対して智は沖縄から来たばかりの住み込み店員に過ぎず、その格差は相当なもの。ただ上昇志向が強く働きものの智なら、あっという前に自分の店を持つなどのしあがる可能性も秘めており、暢子の争奪戦は予断を許さない状況だ。
しかもこの争奪戦に、第三の男が参戦してくる予感もあるというのだ。なんでもこの半年間、最も暢子の近くにいた男性だというのだが。
「それはイタリア料理店の『アッラ・フォンターナ』で暢子の先輩にあたる矢作知洋(井之脇海)です。沖縄から出てきた未経験の暢子にキツく当たっていた矢作ですが、料理の才能を正直に認める素直さも持ち合わせています。公式サイトでは《紆余曲折を経て、暢子の重要な仲間になっていく》との人物説明があり、その“紆余曲折”が暢子を巡る恋のさや当てという可能性も期待できそうです」(前出・テレビ誌ライター)
実際、かつて和彦をドギマギさせた魔性の女ぶりは「アッラ・フォンターナ」の店内でも発揮されていた。沖縄にいる時は比嘉という苗字がポピュラーすぎることもあり、学校の先生なども含めて全員から「暢子」と呼ばれていた彼女。だが厨房では同僚たちから「比嘉」と呼ばれるようになっていた。
その状況になじめないことから、スタッフ全員が揃う賄いの場で「暢子と、名前で呼んでください」と懇願。するとその場で二ツ橋シェフ(髙嶋政伸)から「暢子さん」と呼ばれるようになったのだ。
「次の場面では同僚から『比嘉!』と呼びかけられるも、上目遣いでニラみつけるように首を振った暢子。同僚が慌てて『あぁ、じゃなくて暢子!』と呼び直すと顔つきがパーッと変わり、『うん?』とイタズラっぽく微笑んで見せたのです。その表情には視聴者も『か、可愛い!』と心を奪われたに違いありません。そんな無意識に繰り出される魔性の女ぶりに、矢作が魅了されるのも時間の問題でしょう」(前出・テレビ誌ライター)
果たして暢子は和彦、智、そして矢作のなかから誰を選ぶのか。もしくは第四の男が現れるのだろうか。視聴者も暢子を巡る恋の展開に期待しているに違いないだろう。