加藤綾子の「イット!」でチャンスをつかむのは2年目の竹俣紅アナか!?

 後任はまたフリーアナか、それとも局内から抜てきするのか。これからじっくり時間をかけて選ぶのかもしれない。夕方の情報番組「Live News イット!」(フジテレビ系)でメインキャスターを務めるフリーアナの加藤綾子が、9月末に同番組を卒業することが所属事務所から6月3日に発表された。

 事務所側では「昨年の結婚をきっかけに、家族との時間をより大切にしたいという本人の思いもあり、 番組を卒業させて頂くこととなりました」と卒業の理由を説明。今回の番組卒業を機に、10月以降は仕事をセーブしていくという。

 ここで色めきだったのが女子アナファンの視聴者たち。卒業までまだ4カ月近くもあるという早期の発表に、これから後任探しがじっくり始まるとの期待が高まっているようだ。

「そもそも『Live News イット!』の存続自体も不透明ですが、この時間帯にフジテレビだけが情報番組をやめるという選択肢もなさそう。そうなると加藤の後任探しがやはり注目されますが、いくら視聴率が低迷していたとはいえ知名度は相当な高さを誇る加藤ですから、その後任候補はかなり絞られてきそうです」(業界関係者)

 しかもフジテレビでは昨今、早期退職者を募るなど経費削減にまい進中。昼の情報番組「ポップUP!」では局アナの佐野瑞樹アナと山﨑夕貴アナが進行を担当しており、これも経費削減の一環と言われている。そうなるとコストの高いフリーアナを後任に充てる可能性は小さそうだ。

 とは言え、実績のある局アナも人数は限られるもの。そんななか、フジテレビは若手の女子アナを抜てきするとの観測も広がっているというのだ。

「その筆頭候補が昨年入社した、2年目の竹俣紅アナです。元女流棋士で、フジテレビに入る前はタレントとして活動していたこともあって知名度は抜群。大舞台には慣れているので緊張とも無縁でしょう。しかも現在のフジテレビには、竹俣アナのような若手をあえて抜てきする環境も揃っているというのです」(業界関係者)

竹俣アナは現在「めざまし8」で木・金の情報キャスターを担当し、修行しているようだ。竹俣紅公式インスタグラム(@benitakemata_official)より。

 それは6月28日に開催される株主総会と取締役会にて、正式に社長就任が決まる港浩一氏の存在だ。現在70歳の港氏は、新任社長にしては高齢すぎるとの批判もあるが、元はといえば「オールナイトフジ」や「夕やけニャンニャン」といった1980年代の人気バラエティ番組をヒットさせた立役者としても知られている。

 その後もとんねるずの番組を中心に手腕を振るい、近年は子会社の共同テレビ社長として経営術も学んできた。そんな港氏に期待する声は小さくないという。

「深夜番組の『オールナイトフジ』ではほとんど未経験の女子大生を『オールナイターズ』として起用し、人気を博しました。このように港氏には経験の浅いタレントを使って人気番組を作ってきた実績があります。その手法が情報番組にも応用できるなら、二年目の竹俣アナを夕方のスターに育てることもできるはず。夕方の情報番組では『Nスタ』(TBS)のホラン千秋が大活躍していますが、竹俣アナならホランの対抗馬になりえるポテンシャルを秘めていそうです」(前出・業界関係者)

 果たして竹俣アナの抜てきはあるのか。それともベテランの局アナを起用するのか。いずれにしても今回の「後任選び」は、港新社長の手腕が試されるいい機会になりそうだ。