松井玲奈のデビュー小説集「カモフラージュ」が、新作の書き下ろし短編を加えて5月20日に文庫化される。4月20日には初のエッセイ集「ひみつのたべもの」も発売され、いまや女優業に加えて文筆家としての活動も目覚ましい彼女は最近、YouTuberとしても話題になっているという。
「松井は1月にYouTubeチャンネルを開設。現在まで36本の動画を公開し、登録者数は10万人を突破しています。その内容が元アイドルで現在は女優として活躍しているとは思えないほどマニアックで、一部から熱い評価を受けているのです」(芸能ライター)
その松井が最初に投稿したのは「ミルクティーを作りながら『ガンダムSEED』と保志総一朗さんについて語る動画」という代物。アニメに興味のない層にとっては理解不能なトークが続くのだが、この動画で何よりも驚くのは、1秒たりとも松井本人の顔が映らないという点にある。そう、1秒たりともである。
ほぼ全編にわたってミルクティーを作る小さな鍋が映っており、彼女はナレーションを担当。その状況でひたすら「ガンダムSEED」について熱く語っているのだ。
「チャンネルの概要欄には『ほぼ趣味チャンネル』と明記している松井。このミルクティー動画は再生回数33万回で第3位となっており、ほぼ同数の第2位は『新型車両N700Sにようやく乗れた』という、鉄ヲタで知られる松井らしい動画となっています」(前出・芸能ライター)
こちらの動画では、愛知県に向かう新幹線のホームでN700S系に遭遇し、大喜びするところからスタート。車内ではレザーの張られたひじ掛けをなでなでしたり、洗面所のオートライトに手を震わせるなど、鉄ヲタだけに伝わる喜びを全身で表現だ。さらに「窓際にペットボトルが置ける!」という豆情報を報告し、最後は「帰りはスモールAでした」(※)という、鉄ヲタ以外にはまったく意味不明なセリフで締めるという徹底ぶりなのである。
※N700系からN700A仕様に改造された車両が「スモールA」と呼ばれている。
そして43万回再生で栄えある第1位に輝いているのが「オタクの朝の過ごし方」という動画だ。こちらはすっぴんかつボサボサ頭で起床するという、やけにリアリティにあふれる姿からスタート。寝癖を直すために風呂に入るものの、出た後も同じGUのパジャマを着たままというズボらさがなんとも言えない生々しさを実感させてくれる。
「その後、時間をかけてスキンケアをしたり、ブルーベリーとヨーグルトの朝食を食べたり、掃除機で猫の毛を吸ったりと、なぜかオタク要素の欠片もない内容が続くことに。さらにはワンピースに着替えてパソコンで仕事を始めるなど、三十路手前の女性らしいモーニングルーティン動画ではと思わせます。そこで油断した視聴者はラスト2分で面食らうはず。ここで松井は『キングダムハーツのドリームドロップディスタンスをプラウドモードでプレーします』と多くの人には呪文にしか聞こえないセリフを口にし、ここからはひたすらプレーに没頭。『やべやべやべ』『ちぇちぇちぇちぇちぇ!』『待って待って待って、ああ死んだ!』と語彙力の乏しさを発揮しながら生き生きとした表情を見せていました」(前出・芸能ライター)
ある意味、自分の素をこれでもかとさらけ出している松井のYouTube。そんな飾らない姿がまた、ファンを惹きつけているのかもしれない。