ファンが見せた結束力に、ドラマの魅力を改めて再確認することができたようだ。
ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系)の公式ツイッターでは5月17日、とある雑誌記事の内容を否定する声明を発表。「明日発売のある女性週刊誌に、鹿太郎のキャスティングについて書かれた記事が掲載されます」と状況を説明しつつ、「すべて事実無根、根も葉もないデマですので、全力で無視を宜しくお願いします」と強い調子で当該記事を全面否定していた。
「その記事とは『週刊女性』6月1日号に掲載されたもの。大豆田とわ子の“2番目の元夫”である佐藤鹿太郎の第一候補が出演中の角田晃広ではなく、吹越満だったと報じています。記事によると正式なオファーがあったわけでなく、吹越と旧知のプロデューサーから『この作品に出てみない?』との確認があったのだとか。当の吹越は同時期にドラマ『特捜9 season4』(テレビ朝日系)に出演しており、それを理由に断ったと説明されています」(芸能ライター)
同記事の真偽はともかく「大豆田とわ子」の制作側が強い調子で反発するのは当然のことだろう。そして同作のファンもまた、この記事に憤慨しているというのだ。
「角田にとって今回の鹿太郎役はハマリ役と評判。公式ツイッターで言及された『鹿太郎は角田さんしかいないし、角田さんだから鹿太郎です』という想いはファンにも共有されています。そのためファンは『全力で無視』という制作側の要請をまさに全力で受け止めており、その様子がツイッター上にも表れているのです」(前出・芸能ライター)
当該ツイートにはものすごい数のリプも送られているが、そのなかでスクープ記事の詳細に言及した例はほぼ皆無。リプ欄を見ただけではどんな記事が事実無根なのか、まったく分からない状況になっている。
「こういった炎上案件の場合、すぐに当該記事のURLが貼られがち。それが今回は番組のファンがこぞって『全力で無視』を決め込んでおり、スクープ記事が拡散しないように協力しているのです。これは角田本人の人気に加えて、ドラマそのものがファンに愛されている証拠ではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
ニュースアプリでは皮肉なことに、制作陣による「全力で無視」を伝える記事と、元のスクープ記事が並んで表示されるケースも。それでもファンは「全力で無視」を決め込んでいく所存のようだ。