石原さとみは人魚ではなかった?「恋ぷに」を巡ってさらなる考察広がる

 ついに人魚は海に還っていった…。6月9日に最終回が放送されたドラマ「恋はDeepに」(日本テレビ系)にて、ヒロインの渚海音(石原さとみ)が星ヶ浜海岸に姿を消すシーンが描かれた。

 自ら「海に還らないとならない」と語っていた海音は、地上で恋仲となった不動産会社御曹司の倫太郎に別れを告げることに。最終回では頭を打った倫太郎が硬膜外血腫で緊急手術を受けるというアクシデントも乗り越え、二人は星ヶ浜海岸で別れのキスを交わしていた。

 そしてラストシーンでは、会社を辞めてビーチハウスの経営者に転じていた倫太郎の元に、海音らしき女性が近づいてくる場面で終わっていたが、その海音に関して視聴者からはこんな声が続出しているという。

「ドラマの公式サイトやSNSでは、海音の正体が人魚だという前提で話を進めていました。ところがドラマの作中では結局、海音が人魚だとは一言も触れられていなかったのです。博物館で人魚伝説の展示を見た海音が取り乱したり、波に洗われる海音の足からウロコらしき物が剥がれ落ちるという描写はあったものの、『海音=人魚』を示す決定的な証拠は何一つ示されず、一部の視聴者からは《実は人魚じゃないのでは?》との考察も聞こえているのです」(テレビ誌ライター)

 ドラマの序盤では、倫太郎が海音を“ウミガメ”と揶揄する場面も。たしかに海音の正体が海亀であったとしても、この物語は問題なく成立するはずだ。そもそも人魚という想像上の生き物である必要はなく、海亀や他の魚など海に棲む生物ならどれでも構わないし、もしくは“海の意志”といったあいまいな概念であってもおかしくないのである。

大学の研究室に籍を置いていた海音。人魚にしてはやたら学問に詳しく、妙にオシャレなのも謎だった。ドラマ「恋はDeepに」公式インスタグラム(@deep_ntv)より。

「海音を巡っては《海を愛する外国人》説も根強く、最終回の終盤では海に入っていく姿を見せることなく忽然と姿を消していたことから、口さがない視聴者からは《某国の工作員だったのでは?》との考察まで飛び出る始末。下敷きにしたと言われる韓流ドラマ『青い海の伝説』では第一話からヒロインが人魚であることを明確にしていましたが、この『恋ぷに』では結局、海音が人魚だという明確な描写を最後まで避け続けていたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 海音の正体がなんであれ、倫太郎が“正体の分からない女性”に恋焦がれ続けていたことだけは確かなようだ。