NGT48新曲「Awesome」インタビュー、「これを私たちが歌うんだ!」という衝撃

 NGT48が約1年ぶりにリリースする6thシングルは、ダンスがテーマの熱い楽曲! 6月23日リリースの「Awesome」(読み:オーサム)は、日本最大級のダンスフェスティバル“にいがた総おどり”とのコラボレーション曲だ。

 6月16日に公開されたMVでは、冒頭で2期生の小越春花がアップに。リリース日時点でまだ16歳の彼女が本作ではセンターに抜てきされ、廃部を迫られた高校ダンス部を舞台に、学校全体を巻き込んだ一大ダンスシーンのクライマックスに向かうストーリーが見どころとなっている。

 曲中ではダンスに合わせた熱い掛け声も印象的。「新世代のダンスミュージック」を感じさせてくれる、これまでのNGT48にはなかったタイプの楽曲に仕上がっている。

 そんな「Awesome」についてasageiMUSEでは今回、中井りか、本間日陽、藤崎未夢にインタビュー。いずれもセンター経験者の3人に、新曲への印象やMV撮影の裏側などについて訊いてきた。

「Awesome」のアーティスト画像。高校制服を模した衣装が目に鮮やかだ。©Flora

■「これをNGT48でやったらどうなるんだろう?」と思った

――「Awesome」を初めて聴いた時の第一印象を教えてください。

中井りか NGT48ではこれまで、いかにもアイドルらしい曲が多かったんですけど、「Awesome」は私たちが歌っている姿を想像できないというか、メンバーの歌声になった時にどうなるんだろう? と楽しみでした!

本間日陽 にいがた総おどりさんとコラボさせていただくという情報を先に聞いていたので、どんな楽曲なのかすごくドキドキしていたんです。日本古来の祭りみたいな感じを想像していたら、自分が思っていたよりもポップで現代っぽいと感じました。だからりかちゃんと同じように、これをNGT48でやったらどうなるんだろう? って思いましたね。

藤崎未夢 「え、これをNGT48が歌うんだ!」という衝撃がありました。NGT48では全シングルを通して疾走感や爽やかさがあって、「Awesome」ではその要素を残したままに新しい雰囲気が加わっているので、聴いていただく方に新たなイメージを持っていただけるんじゃないでしょうか。

中井 掛け合いっぽいサビが新しい感じですし、「ローラーリーレー♪」という掛け声にもパート分けがあって、ハモりがあるんです。そういうのが初めてだったのでレコーディングの時から面白いなって思ってて、曲が出来上がったらスゴいノリノリになっていたので、みなさんに聴いてもらうのがすごく楽しみです。

本間 MVを撮ったりレコーディングしているうちにどんどん楽しくなってきて、これからファンのみなさんにお届けするのが楽しみな曲です。

取材に応じた中井りか、本間日陽、藤崎未夢。いずれもセンター経験者だ。

――新潟市出身の藤崎さんは「にいがた総おどり」にどんな思い出がありますか?

藤崎 小さい時に、おばあちゃんと一緒に観に行った記憶が強く残っています。その時はよさこいで使う「鳴子」(※)のイメージが強かったんですが、「Awesome」はカーニバルに近い楽曲だなって感じました。にいがた総おどりではジャンルを問わずにいろんなダンスを踊れるので、今回の楽曲で新しい形を築いていけるんじゃないでしょうか。

※しゃもじの形に似たカスタネットのような楽器

■制服はいつ着てもワクワクします

――MVでは高校のダンス部が舞台で、制服をベースにした感じの衣装が印象的です。

藤崎 最初は楽曲に高校ダンス部のイメージはなかったんですけど、MVを撮ってみたら楽曲との相性の良さが実感できました。今回は新発田中央高校さんの校舎をお借りして、そこの制服も着させてもらったり、生徒のみなさんにも参加していただいたので、「にいがた総踊りの曲」という印象に加えて、新しい楽曲のイメージも持っていただけるんじゃないかなと思います。

中井 個人的に、制服を着てバキバキ踊っている動画を観るのが大好きで、その感じがすごくエモくて青春だなって思ってました。だから今回、実際の高校にお邪魔して、みんなで制服を着て踊るのがすごく楽しかったです! 今年でもう24歳になりますけど、MV撮影の時は「戻れるなまだ」っていう気がして(笑)、制服はやっぱりいつ着てもワクワクします。

本間 制服って可愛いよね!

中井 今回、制服を着れて本当によかったです。これまでも制服を模した衣装はあったんですが、本物の制服を着ることはなかったので、年齢を気にしないで頑張りたいです。

本間 フレッシュな気持ちを取り戻してね!

――中井さん、お世辞抜きに制服が似合ってました。

中井 本当ですか!? 嬉しいです。制服を着るって聞いたので髪色を暗くしなきゃと思って、今回のシングルのために髪の毛を暗くしました!

中井りか

本間日陽

■センター小越は先輩同士の争いに食い込めるキャラ

――センター経験者のみなさんは、今作でセンターを務める小越春花さんをどう評価されていますか。

本間 コロナ禍で活動の形が大きく変わり、私たちの劇場公演も16人での出演から少人数のユニット公演になっています。そのスタイルで各々のメンバーが力を付けていると実感していて、なかでもはるか村(※)は突出して力を蓄えてきたイメージがあるので、今回のセンター抜擢はすごく納得できました。

※小越のニックネーム。由来は自分が村長でファンが村民の「はるか村」から。

中井 はるか村は後輩のなかでも脅威的に感じていたというか、先輩同士のポジション争いに食い込めるキャラを作ってきていたので、「この子はいつかセンターになるだろうな」と思っていたんです。そうしたら温存されることなく「もうか!」みたいな、すぐに投下されたという印象です。センターっていうのは<センターになりたい><センターに負けたくない>という気持ちで抜擢されている面もあって、若くてもその場に立てる根性や気概が見受けられるのはすごく良いことだな思っています。

――デビューシングルのセンターとして、最初に重圧を感じた中井さんだからこそ、それに打ち勝ってほしいという。

中井 打ち勝ってほしいというか、打ち勝てる子だと周りから思われてるからはるか村がセンターに選ばれたと思っているので、そのガツガツさをずっと忘れないでいてほしい。そんな彼女を私たちも支えるし、同期を引っ張る子でもあって欲しいと思います。

藤崎 はるか村とは研究生として長いあいだ一緒に活動してきたんですけど、加入した当初から「私は絶対センターになる」って言っていたので、こんなに早く有言実行できるのが本当にスゴいなと思います。そして今回センターに立ったからこそ、「目標叶いました」って感じではなくて、ようやくスタートラインに立てました、もっと先を目指していきます! という気持ちも伝わってきて、心配することなくセンターを任せられるんじゃないでしょうか。

――藤崎さんも5thシングルの「シャーベットピンク」では、研究生ながらセンターに抜てきされました。

藤崎 私がセンターをやらせていただいた時は、1年9カ月ぶりのシングルということで、グループとして新しい一歩を踏み出す時期でした。これからどんな風に見られていくのかというなかで、私が真ん中に立ってNGT48の新しい印象を植え付ける役割だと思ったので、そこは不安でしたね。それが今回の「Awesome」ではさらに前に進んでいくということで、独自の世界観を持っているはるか村が突き進んでいくことで、グループにも新しい世界観が付いてくると思うので、難しく考えることなく自分の道を進んでいってもらいたいです。

――それでは今回の「Awesome」についてあらためて、ファンの皆さんに一言お願いします。

本間 6枚目のシングルをリリースできるということで、最年少組のフレッシュなセンターが引っ張っていくNGT48をみなさんにお届け出来るのがとっても楽しみです! すごくノリノリで、みんなが明るく楽しい気分になれる楽曲なので、ぜひ私たちと一緒に体を動かして楽しんでもらえたらいいなと思います。

藤崎未夢

【NGT48 6thシングル概要】
タイトル:Awesome
発売日:2021年6月23日
価格:通常盤TYPE-A・TYPE-B・新潟盤(DVD付)1676円/劇場盤 1047円

《選抜メンバー》
センター:小越春花
荻野由佳、小熊倫実、中井りか、中村歩加、奈良未遥、西潟茉莉奈、西村菜那子、本間日陽、安藤千伽奈、佐藤海里、對馬優菜子、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、真下華穂

「Awesome」TYPE-A

「Awesome」TYPE-B

「Awesome」新潟盤

「Awesome」劇場盤

(取材:青木千聖/撮影:Issey Nakanishi)