今期のドラマは救急救命ものが熱い! 7月11日に「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)の第2話が、そして翌12日には「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)の第4話が放送され、両作品とも二桁越えの視聴率をキープする好調ぶりを見せている。
この両ドラマを巡っては、医療系ドラマにとって欠かせない要素である手術シーンのリアリティに、視聴者からの大きな関心が寄せられているという。とくに今回の直接対決では両作品とも、現実味にあふれた手術シーンが展開されたというのだ。
緊急救命がテーマの「TOKYO MER」では毎回、事故や災害の現場にチームが出動。現場でオペを始めるといった緊迫の場面が続出している。7月11日放送の第2話では夏祭りの現場でガス爆発事故が発生。腹腔内で大量に出血している女性をERカーの手術室に搬送し、現場で手術するシーンが描かれた。
「この手術は研修医の弦巻比奈(中条あやみ)が単独で担当。皮膚にメスを当てて開腹する場面ではメスの動きと共に出血するなど、本当の手術を見ているかのようです。開腹後には吸引機で腹腔内に溜まった血液を吸引。吸引びんにボタボタと血液が垂れていく場面ではあまりのリアルさに、遅めの夕飯を摂っていた人は思わず目を背けたことでしょう。さらには開口部から内臓が見えるなど、映画並みのリアリティは本ドラマの迫真性を担保しています」(医療系ライター)
一方の「ナイト・ドクター」でも7月12日放送の第4話では終盤、ヒロインの朝倉美月医師(波瑠)が、頸部を負傷している患者の止血措置を行うことに。出血が止まらず一人で苦闘するなか、同僚の高岡(岡崎紗絵)が駆けつけ「創を固定します」と傷口を開き、朝倉が頸動脈の縫合を行うという場面が映し出された。
その際、隣のベッドでは先輩医師の成瀬(田中圭)がドリルを用いた穿頭術の真っ最中。このように各所で血液や開口部が画面に映しだされていたのである。
「前週の『TOKYO MER』第1話では自動車事故の現場で開頭手術をしたり、太ももに鉄筋が突き刺さった救急隊員の脚にメスを入れるといったシーンがあったものの、現実離れした場面設定ゆえリアリティさをあまり感じさせないことに。対する『ナイト・ドクター』は救急車で搬送されてきた救急患者の治療がメインのため、最初から手術シーンにも現実味がありました。それが今週は両作品ともに相当リアルな手術シーンを見せており、鉗子を用いて縫合する動きなどはそっくり。一部の視聴者からは『TOKYO MER』が『ナイト・ドクター』に寄せてきた、との声も出ているようです」(前出・医療系ライター)
お互いに相手の作品を意識しているであろうことは想像に難くない今期の救急救命ドラマ。切磋琢磨することで今後さらに、よりリアルな手術シーンが展開されていくのかもしれない。
※トップ画像はドラマ「TOKYO MER」公式インスタグラム(@tokyo_mer_tbs)より。