ドラマ「ボイスII 110緊急指令室」(日本テレビ系)に警察官役で出演している藤間爽子の見せた迫真過ぎる演技に、視聴者が戦慄を覚えたという。
7月24日放送の第3話では、港東署の緊急指令室に新人室員として配属された小松千里(藤間)が後半で主人公的な役割を果たすことに。普段は沈着冷静で正義感に篤い千里だが、プライベートでは元恋人からのDVを受けている姿が描かれていた。
警察署まで押しかけてきた元恋人から逃れ、DV専門の弁護士事務所を訪れた千里。しかし事務所に入る直前で元恋人に捕まってしまい、ビルの階段室に押し込まれてしまった。そこで殴る蹴るの暴行を受け、顔を腫らせながら涙声で「あなたの言う通りです。私が間違っていました」と声を振り絞る姿は、DVに苦しむ女性の姿を凄惨かつ忠実に再現していたのである。
「映像作品への出演歴は少ない藤間ですが、本人はこの2月に『三代目藤間紫』を襲名した実力ある日本舞踊家。祖母は初代藤間紫で、祖父は人間国宝の二世藤間勘祖。両親はともに俳優で、日本舞踊家の兄は元ジャニーズJr.という芸能一家の出身です。テレビではNHK連続テレビ小説『ひよっこ』や、大河ファンタジー『精霊の守り人III 最終章』(NHK)への出演経験があるものの、民放ドラマは今回が初めて。多くの視聴者には新人室員役を演じる新人女優と見えていたかもしれませんが、今回の暴行シーンでは身体を張ったアクションと真に迫った演技で、女優としての実力を大きくアピールしました。あまりの迫真さに、よもや家元が横っ腹に蹴りを入れられるとはと藤間流の関係者もハラハラドキドキだったかもしれません」(芸能記者)
7歳で初舞台を踏み、その場所は東京・歌舞伎座だったという藤間。日本舞踊家としての将来はすでに約束されたも同然だが、女優業に関しては襲名前に挑戦したいとして、22歳だった4年前に身を投じたばかりだ。
「人気劇団の『阿佐ヶ谷スパイダーズ』に所属し、役者としての腕を磨いてきた彼女。もとより存在感や立ち振る舞いはすでに高いレベルにあり、あとはドラマの現場で女優としての実力を示していくばかりです。本人は女優業に関して『私自身もまだ新人』と謙虚な姿勢ですが、本作での演技が評判になればなるほど、若さと実力を兼ね備えた新星としてオファーが殺到するのは確実でしょう」(前出・芸能記者)
気絶した状態で元恋人の車に無理やり乗せられたシーンで幕を終えた第3話。そんなストーリーの続き、そして女優・藤間爽子の活躍にもますます期待が高まるというものだ。