女性アイドルグループ「かみやど」(ひらがなかみやど)が1月20日、東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで「東阪ツアー2020-2021 Final~約束の場所へ~」のツアーファイナルを開催。同ライブにおいて、6月29日に結成2周年ワンマンライブをKT Zepp Yokohamaで開催することを発表した。
かみやど結成以来の念願であった、TSUTAYA O-EASTでの単独公演。本来なら結成1周年の昨年6月を予定していたが、コロナ禍の影響でここまで持ち越したとあって、開催を待ちわびていたメンバーもファンも高まった想いをこのライブにぶつけていたようだ。
コロナ禍での開催とあって声出しができないなか、ファンは手拍子と精一杯の拍手でメンバーを応援。ステージ上のメンバーたちは終始気合いの入った表情で、O-EASTという大会場でのライブを楽しんでいた。
「世の中大変ななかお越しくださってありがとうございます!盛り上がっていきましょう〜!」という高田ももの声でライブが始まり、全18曲をチャーミングかつ全力なパフォーマンスで披露。今回が初披露の新曲「キセキの唄」は元旦にMVが公開されたばかりのエモーショナルなロックナンバーだ。かみやどならではの歌唱力の高さが際立つなか、メンバー6人それぞれの現状が歌詞やダンスに表現されている熱い一曲となっていた。
かみやどは、原宿発のアイドルグループ「神宿」が2019年4月に開催した新メンバーオーディションのファイナリストで結成された研修生ユニット。音大卒で絶対音感を持つ石綿なこ、オーストラリア育ちで帰国子女の萩田ここ、北海道出身でバスケ女子の辻ゆか、パワフルな歌声が持ち味の桜木こと、リーダーでエンジン組み立てという特技を持つ藤田みゆ、グループ最年少ながら身長は一番高い高田ももの6人で活動している。世に「個性あふれる」と称するグループは数あれど、かみやどはメンバーそれぞれの特徴が際立っていると言えそうだ。
各メンバーはそれぞれの特技や個性を活かしたパフォーマンスを披露。石綿は絶対音感による着実な歌声に加え、ハスキーボイスを活かした達者なMCで場を盛り上げた。萩田はオーストラリア育ちの背景を活かし、「I believe」にて英語パートを発音良く歌唱。バスケ少女の辻はキレキレのダンスで元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれた。桜木は華奢な体とは対照的なクールな歌声と歌唱力で客席を魅了。藤田はリーダーとしてメンバーや会場を上手くまとめあげ、雰囲気を暖かくしてくれた。そして高田は高身長を活かしたダイナミックなダンスで、会場の後ろまでパワフルさを届けていた。
ライブ終盤のMCでは、いつもニコニコ顔が特徴の高田が感極まって涙声になる場面も。昨年9~12月の“充電期間”から復帰した石綿は「23年しか生きてないけど本当に挫折ばっかりの人生だけど、みんながいると救ってくれるんですね。本当にありがとうという気持ちでいっぱいです」とコメント。6人それぞれの想いの詰まったスピーチで会場は感動に包まれた。約半年遅れで完遂できた「O-EASTでの1周年記念ライブ」に、メンバーもファンも深い感慨を覚えていたようだ。
ライブ後にはSNSにて<ずっと圧巻されてました!最高のライブでした><1人、1人がとっても輝いていてとても素敵な空間でした>といったファンの声が寄せられており、研修生ユニットとはもう呼べないほどの堂々たるパフォーマンスだったことが伝わってきた。
ライブ中に発表された結成2周年のワンマンライヴ「かみやど 2nd ANNIVERSARY LIVE〜HRGN FINAL〜」までは約5カ月。一回り大きなステージを目指すかみやどには、さらなる注目が集まりそうだ。
(はせいあい)