ついに警察が容疑者を指名手配! 母子失踪事件をテーマにしたドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)がいよいよ佳境に入ってきたようだ。
主人公・相良凌介(西島秀俊)の妻と子供二人がある日突然失踪し、その真犯人として当の凌介自身が疑われることになった「真犯人フラグ」。それが数々の証拠が出てきたことにより、木幡由実(香里奈)が誘拐・殺人未遂の容疑者として指名手配されることとなった。未だ真犯人かどうか、協力者がいるかどうかなどは不明なものの、少しずつ真相に近づいてきた様子だ。
「物語が動き始めたことで、視聴率も向上。ここ12回にわたって6~7%台に留まっていましたが、1月30日放送の第14話では初回放送以来となる8%台(8.1%)をマーク。最低記録となった第9話の5.9%から4割近くも数字を上げており、この調子が続けば念願の二ケタ台も夢ではないでしょう。そんな上り調子には迫真の演技を見せる女優陣たちの頑張りが大きく寄与しているに違いありません」(テレビ誌ライター)
この「真犯人フラグ」で最も大物の女優が、失踪中の妻・真帆を演じる宮沢りえなのは確実。ただ真帆の出番がほぼ回想シーンに限定されることもあり、宮沢の出演時間はかなり限られているのが実情だ。その一方で、本作の出演で大きく株を上げている女優もいるという。
「本作で最も知名度を高めたのは、整体師でシングルマザーの菱田朋子を演じる桜井ユキでしょう。10年のキャリアを誇るベテランで、昨年4月期には月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)にも出演していましたが、映画を主軸に活動していることもあってドラマ出演は少なめ。それが今回は内に狂気を秘めた美人主婦を好演しており、昨年12月にはタイミングよく1st写真集が出たこともあり、一気に存在感を高めています。1月16日放送の第12話では香里奈との格闘シーンも話題に。一瞬で表情を大きく変える演技力も相まって、今後のさらなるドラマ出演に期待も高まります」(前出・テレビ誌ライター)
そんな桜井と格闘シーンを演じた香里奈も、ここ数年は大きな役がなく、今回の「真犯人フラグ」は久々となる高い番手での出演。桜井以上に狂気を秘めた役を見事にこなしており、あらためて女優開眼となっているのではないだろうか。
また元乃木坂46の生駒里奈は、未だ正体がよく分からない葬儀屋従業員の本木陽香役で出演。第14話では橘一星(佐野勇斗)との立ち回りを見せるなど、静と動のコントラストを見せている。
そういった女優陣の中で、本作で従来の評価を改めさせる活躍を見せているのが芳根京子ではないだろうか。2016年度後期の朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインを務めるなど知名度は十分な芳根だが、民放の連続ドラマでは2018年1月期の「海月姫」(フジテレビ系)を最後に主役はなし。ヴィジュアルも演技力も高いレベルにあるものの、あまりに清楚美人すぎるルックスがどうにも災いしているとの懸念もあった。
「今回は主人公の凌介を支える部下の二宮瑞穂役を熱演。献身的な姿に多くの視聴者が『こんな部下が欲しい!』と実感しています。それでいて第15話の次回予告では、実は真犯人側の一味ではないかと思わせる場面もあり、公式サイトの視聴者参加企画『みんなの真犯人フラグ』では真犯人候補の一番手にあげられることも。ここまで裏表のある役どころが少なかったこともあって、本作では従来のイメージを覆す活躍ができているようです」(前出・テレビ誌ライター)
2月6日放送の第15話では失踪事件から生還した娘の光莉(原菜乃華)が事件の一部始終を説明するという。大きく物語が動き出す中で、果たして二宮(芳根)はどんな振る舞いを見せるのか。その動向から目を離すことはできなさそうだ。