HKT48地頭江音々、“ハロプロの聖地”に初上陸で「中野サンプラザだね」と大興奮!

 HKT48のメンバーが、それまで映像でしか見たことのなかったステージに大興奮していたようだ。

 大学対抗で女子大生アイドルコピーダンスの日本一を決めるコンテスト「UNIDOL 2021-22 Winter 決勝戦/敗者復活戦」が2月28日に東京・中野サンプラザで開催。北海道から九州まで全国から予選を勝ち抜いた14組のコピーダンスチームが、胸いっぱいのパフォーマンスを披露した。

 そんな女子大生の夢舞台を盛り立てたのが、スペシャルゲストとして登場したHKT48だ。このUNIDOL決勝戦では例年、豪華ゲストの出演が恒例となっており、今回は石橋颯、今村麻莉愛、運上弘菜、神志那結衣、堺萌香、武田智加、地頭江音々、渕上舞、松岡菜摘、松岡はな、宮﨑想乃、本村碧唯の12名が全6曲のステージでイベントを彩ってくれた。

 しかも今回、松岡はながイベント全体のMCも担当。タレントの静恵一と共同でMCを務めた松岡は冒頭、緊張した面持ちで登場だ。星空を映し出したような深いブルーとキラキラした装飾のあるドレスはスカートが足首までを覆う長さで、そのゴージャスぶりは1月に22歳になったばかりの松岡の大人っぽさをさらに際立たせていた、

華やかなドレス姿で観る者を魅了した松岡はな。

 オープニングでは「この寒さを吹き飛ばすほどの熱い戦いになるでしょう!」と高らかに宣言。イベント中は終始「緊張しています」と口にしていたが、静との掛け合いでは会場を笑わせることで出演チームらの緊張を解きほぐす役割も果たしていた。

 終盤の表彰式ではスポンサー読みもしっかりとこなし、各賞の発表では賞の名前が書かれたボードを受賞チームに手渡す役目も。シングル曲のセンターを何度も務めているトップアイドルの松岡から直に賞をもらえたチームの面々は、嬉しさと緊張に包まれていたことだろう。

ライブでは笑顔いっぱいのパフォーマンスを見せてくれた松岡はな(手前)。

 そんなHKT48を代表して今回、4期生の地頭江音々が囲み取材に対応。その口から意外なエピソードが飛び出したという。

 今回、初めてUNIDOLというイベントを知ったと語る地頭江は、「私も振りコピがすごく好きで。小さいときからたくさんしてきた」と告白。各チームのパフォーマンスでは「この曲は盛り上がる」や「一緒に踊りたい」といった気持ちが手に取るように理解できたそうで、「頑張れ!っていう気持ちでいっぱいです」とのエールを送っていた。

 自身の振りコピ経験については、ハロー!プロジェクトやスターダストの名前を挙げた地頭江。コロナ禍が始まった当初には、モーニング娘。の「気まぐれプリンセス」を覚えたこともあったという。今回の出演メンバーにも元々アイドル好きだったメンバーが多いそうで、「ハロプロさんの曲とか流れるとみんなで踊ったりしてます」といった裏話も教えてくれた。

 HKT48に加入する前には「桜、みんなで食べた」の振りを覚えたそうで、コロナ禍で久しぶりにレッスンに行けた時には「今日は『さく食べ』のテストです」と言われるも、以前から覚えていたので無事に踊ることができたとの思い出も披露だ。

 そして今回、HKT48がパフォーマンスした中野サンプラザは、言わずと知れた「ハロプロの聖地」。これが意外にも初上陸だという中野サンプラザの印象について問われると、それまでは画面越しにステージを客席側から見る景色しか見たことがなく、それがハロプロ研修生たちが実力テストなどを受けている場面だったことから、「みんなここで、こんな緊張するステージであんな一人で堂々とやってたんだと思って」との印象を口にしていた。

 また、一緒に出演した2期生の渕上舞がハロプロオタクだそうで、その渕上と二人で「ずっと『すごいね、中野サンプラザだね』ってソワソワしてました(笑)」とのエピソードを明かしてくれた。

 UNIDOLの出演チームに対しては「衣装作りから楽曲の構成だったり、振りコピしたりすることも、直接お会いして色々お話させていただいて、本当にこれに懸けている“思い”というか、すごく熱い気持ちを感じて」との感想を口に。この場が「青春の思い出や、人生の大きな出来事になると思う」との印象を明かしつつ、「この広い会場で思い残すことなくやりきってほしいなと思います」と、アイドルとしての経験からアドバイスを送っていた。

 自分の想いを表現するコツについては、HKT48のような大人数のグループには歌やダンスが上手いメンバーがたくさんいるとしたうえで、「その中で一番になることってすごく難しいなと思って」との思いを吐露。その上で自分が何で一番になれるのかを考えた時に、「一番楽しく踊ったら、見てる方も楽しくなってくれるんじゃないかなと思って」との考えを披露し、「明るい曲は本当に弾けて楽しく踊るし、クールな曲だったら自分のなりたい人になりきって曲を楽しむと、気持ちも伝わるんじゃないかなと思ってます」との考えを明かしていた。

 HKT48のファンに対しては「いつも応援ありがとうございます」と感謝の気持ちを示し、「UNIDOLの皆さんのパワーをたくさん感じたので、このパワーを皆さんにもお裾分けできるように、私たちもアイドルとして皆さんに素敵なパフォーマンスができるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」と、この日の体験をファンに還元できることを誓っていた。

ライブ中に凛々しい表情を見せた地頭江音々。

 UNIDOL参加チームたちのパフォーマンスがすべて終了したのち、満を持して始まったHKT48のライブ。まずは「早送りカレンダー」から始まり、「大人列車」「意思」と人気曲を立て続けにパフォーマンスだ。さらに最新曲の「突然 Do love me!」に続けて「12秒」を休むことなく披露し、爽快なパフォーマンスで会場を魅了した。

 最後は松岡による「UNIDOL最高かよ!!」という掛け声とともに、松岡のセンター曲「最高かよ」を全力で披露。MCでは緊張した面持ちだった松岡や、囲み取材では意外な一面を語っていた地頭江も、パフォーマンス中は何かスイッチが入ったかのように印象がガラリと変わり、最高の笑顔とメリハリのあるダンスで観客や出場者たちを沸かせていた。

【HKT48 セットリスト】
M1 早送りカレンダー
M2 大人列車
M3 意志
M4 突然 Do love me!
M5 12秒
M6 最高かよ

華やかなステージでイベントのラストを飾ったHKT48。

【UNIDOL 2021-22 Winter 決勝戦 結果】

優勝 早稲田大学「君はトキシック」
準優勝 上智大学「SPH mellmuse」
第3位 K大学「chocolat lumière」

見事優勝を果たし、HKT48のメンバーから祝福された早稲田大学「君はトキシック」(前列の3人)。

(取材協力:森田聖子/撮影:Issey Nakanishi)