センター大抜擢の5期生・中西アルノを、乃木坂46キャプテン秋元真夏がフォローするワケとは?

 その姿に過去の自分を重ね合わせていたのかもしれない。

 いま乃木坂46界隈を大きくにぎわせている、5期生メンバーの中西アルノ。2月8日にお披露目されたばかりの彼女が、3月23日に発売される29thシングル「Actually…」のセンターに抜擢され、ファンを騒がせている。

 2月20日に放送された冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京)では、29thシングルのセンターが5期生になることを告知。芸能活動経験者が多く、逸材揃いの5期生とあって、ファンの間ではセンター予想も過熱していた。

「中西は2月23日に行われた『5期生お見立て会』において、尾崎豊の『I love you』を生歌唱。高い歌唱力に加えて、乃木坂46にはいないタイプだった独特の歌声でファンの度肝を抜きました。29thシングルの『Actually…』は中西の歌声を存分に活かした曲調で、ダンスもセンターの存在感が際立つ構成となっており、同日に生配信された『乃木坂配信中』でのパフォーマンスも初めてとは思えないほど堂々としたもの。早くもポテンシャルの高さを感じさせましたね」(アイドル誌ライター)

 もっとも、ファンからは中西の抜てきが拙速すぎるとの声が続出。曲調が櫻坂46っぽいとか、ダンスがセンター中心すぎるといった批判も多く、その余震はいまだ収まらない様子だ。

ショートカットでクールな印象を持つ5期生の中西アルノ。©乃木坂46

 中西自身も初パフォーマンス後には「私がこの場所に立つことに不安に思う人がたくさんいるかと思います」との想いを吐露。「乃木坂46の10年の歴史とその名に恥じぬように精いっぱいがんばりますので、これからよろしくお願いします」と、声を震わせながら挨拶していた。

 そんな中西にはファンから<アルノちゃん、頑張れ!><泣かずにやり切ってるんだから大したもんだよ>といった応援の声も寄せられている。そしてなにより、グループを代表するメンバーからも熱いエールが送られているというのだ。

 キャプテンの秋元真夏は中西の挨拶を受け、「走り出している乃木坂46の中に入る不安や、どうしたらいいんだろうという気持ちは共感できる部分がある」とコメント。その上で中西に対して「しっかりここから寄り添っていきたいなと思います」と語り、全力でサポートしていくことを宣言していたのである。

「今でこそキャプテンとしてグループを統率している秋元ですが、結成初期には学業を優先し、4thシングルから活動に参加。そこでいきなり選抜メンバー入りしたことにより、一部のメンバーと気まずくなった経緯があります。その苦い経験に加え、そんな状況でも自分を受け入れてくれたメンバーたちの温かさも痛感しており、今こそ自分が中西のセンター抜てきをしっかりサポートすべきだと確信しているに違いありません」(前出・アイドル誌ライター)

 これまでのシングルでも、3期生の与田祐希や4期生の遠藤さくらが加入から1年以内にセンターを任されていた。そんな彼女たちも、先輩メンバーやファンに受け入れてもらえるのかという不安な気持ちを抱えていたという

 そういった後輩の姿に、秋元はかつての自分を重ね合わせていたのではないだろうか。今回、秋元からのフォローを確約された中西が「乃木坂工事中」などでどんな一面を見せていってくれるのか。ファンはもちろん、秋元自身も楽しみにしていることだろう。

(石田安竹)