オダウエダ、「お笑い向上委員会」で試された天才ピアニストとのガチ勝負!

 昨年12月の「第5回女芸人No.1決定戦 THE W」にて優勝を果たしたお笑いコンビ「オダウエダ」が、3月12日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)に出演。準優勝の「天才ピアニスト」と、ヒリヒリした共演ぶりを見せたという。

 そのオダウエダは「THE W」の最終決戦にて、3票対2票対2票の僅差にて天才ピアニストとAマッソを破って優勝。だが視聴者からは<3組の中で一番面白くなかった>といった批判が巻き起こり、二人に票を入れた友近、アンガールズ・田中卓志、笑い飯・哲夫には相当なバッシングが寄せられたものだ。

 そして今回、天才ピアニストがひな壇側に座り、オダウエダはゲストとして登場。優勝を争った2組が直接対決する形となっていたが、視聴者からは番組の立て付けに疑問を感じる声もあがっていたという。

「番組では『オダウエダSNS問題』と題して、THE Wの結果を巡ってSNSで交わされた感想を7つ、画面に表示しました。そのうち3つが《オダウエダの世界感が好き!》《普通に面白いw》《カニをネタに使うセンスが凄い》といった褒め言葉でしたが、当時オダウエダを面白いと評する声は全体の1割もなかったはず。それがまるで賛否が拮抗していたように演出していたことに、番組側の意図を感じずにはいられなかったのです」(芸能ライター)

「お笑い向上委員会」出演を報告。オダの衣装はいつも可愛らしい。トップ画像ともにオダウエダ オダ公式ツイッター(@huwahuwananyo)より。

 THE Wは吉本興業と日本テレビが共同で主催する賞レース。そして「お笑い向上委員会」には吉本興業が制作協力に入っている。そうなると今回、THE W優勝が大きく批判されたオダウエダに関して、あえて賛否両論だったように世論を誘導していたのではとの疑念も生じかねないところだ。

 だが一方で、今回の放送は結果的に「天才ピアニスト」を推す形になっていたとの声もあるという。

「番組ではオダウエダが『ダム』というコントを披露するも、その出来栄えはスタジオの失笑を呼ぶ代物でした。司会の明石家さんまは苦笑いしながら天才ピアニストに向かって『お前ら負けたんか?』と確認。画面には《This is 賛否芸》とのテロップが表示され、視聴者からも《これだからバラエティに呼ばれないんだ》とオダウエダに対して厳しい声があがっていたのです。それに対して天才ピアニストは序盤、さんまからの求めに応じて『プテラノドンの鳴き声』といった小ネタを披露しては、スタジオの芸人たちを爆笑させることに。結果的に、両者の実力差があからさまになっていたのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)

天才ピアニストの竹内は4人で一緒に撮った写真を公開していた。竹内知咲公式ツイッター(@tensai_pianist)より。

 もちろん、オーソドックスで着実な笑いを得意とする天才ピアニストと、ぶっ飛んだ芸風が持ち味のオダウエダという違いが今回の番組で浮き出たとも言える。実際、オダウエダに関しては陣内智則が「女ランジャタイやと思いました」との褒め言葉(?)を口にする場面もあった。

「この二組が所属する吉本興業としては《面白ければええんや》という基本を実感させたかったように思えます。今回は天才ピアニストがTHE Wで好評だった通りの面白さを披露できた形でしょう。その天才ピアニストは3月11日に神保町よしもと漫才劇場にて初東京ライブを開催したばかり。対するオダウエダは3月20日に同所にてトークライブを開催します。この2公演はチケット代も1500円で横並び。今後、より大きな会場にどちらが先に進出できるかが当面のカギとなりそうです」(前出・芸能ライター)

 番組出演を報告する二組のツイートにはそれぞれ、ファンから応援のリプが寄せられていた。いいねやリプ返の数にはまだ有意と言えるほどの差がついていないが、先にどちらが抜けだすのか。見た目に反してオダウエダのほうが先輩だが、後輩の逆襲はありえるのか。この二組をぜひ注目し続けたいところだろう。