山本恵里伽アナ、地震中継の混乱をすかさずリカバーの対応力!

 緊急取材で見せた対応力に、視聴者からも賞賛の声があがっていたようだ。

 3月16日午後11時36分、福島県沖を震源とする地震が発生。宮城や福島では最大震度6強を記録し、17日正午時点で4人の方が亡くなったことが確認されたという。

 テレビでは全局が地震速報に切り替え、震源に近い宮城や福島、そして200万軒強の大規模停電が発生した首都圏各地から生中継で現場の様子を伝えていた。

 TBSをキー局とするJNN各局では地震速報の特別報道番組を、全国同時に放送する「J特」の体制に。同局の山本恵里伽アナはTBS本社のある東京・赤坂付近にて、街の様子をレポートしていた。その生中継にて山本アナは、実に落ち着いた様子を見せていたという。

「山本アナは0時37分ごろ、TBSに直結する東京メトロ千代田線・赤坂駅の地上付近からレポートを開始。停電の影響で信号も消え、警察官が交通整理をしている様子などを紹介していました。この時点ですでに近隣住民への取材も行っており、自宅マンションが停電したという住民が生後6か月の赤ちゃんを連れて、近所に住む別の家族のところに避難するとの情報も伝えていました」(テレビ誌ライター)

 地震の混乱の中でも着実に取材を進め、冷静な様子でレポートしていた山本アナ。だが次に彼女がスタジオから呼びかけられた場面では、ちょっとした混乱があったようだ。

 TBSの報道スタジオでは0時51分ごろ、「それではここで再び、赤坂の山本キャスターを呼びます。山本さん、そちらの様子伝えてください」と呼びかけることに。すると画面は歩いている山本アナを背後から撮っている映像に切り替わり、カメラが追いつくと山本アナは振り返りながら「え、中継!?」と驚いた声をあげていたのである。

「スタジオは『繋がってますよ山本さん!』と焦った様子。慌ててイヤホンを装着した山本アナは『はい、すいません! いま音声が届きました』と釈明していました。この場面、おそらく現場の取材陣に対してスタジオから呼び出しがかかることが伝わっておらず、待機状態を作れないままに画面が切り替わってしまったのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 中継を始めた山本アナはすぐには落ち着きが取り戻せなかったようで、「いま乃木坂駅の方向に来たんですけど、途中にですね、コンビニがありまして、そのコンビニはレジのみ使えるということでたくさんの方が来ていました」と、普段の冷静な様子とは少し違った口調で状況を説明。頭の中でレポート内容を大急ぎで整理している様子が伝わってきたのである。

 現場中継が乱れたのは制作陣全体の責任だが、テレビ画面には少々慌てた様子の山本アナが映るのみ。混乱の責任を一人で負った形の山本アナにとっては、なんとも気の毒な場面になっていたようだ。

 しかもこの中継では、状況を一気に説明し終わった山本アナから「ハァハァ」という乱れた吐息が聞こえる場面も。やはり突然の中継開始となると、6年目の中堅アナでも緊張感を隠しきれないのかもしれない。

「news23」ではモデルさながらのスタイルを披露しているが、地震中継ではTBSの社名が入った白いヘルメットを着用していた。「TBS NEWS」公式インスタグラム(@tbsnews_insta)より。

 しかしそこは「news23」でフィールドキャスターを務めている山本アナ。次に彼女が映った場面では、しっかりとそれらのミスをリカバーできていたのである。

「約20分後に再びスタジオから呼びかけられた山本アナ。この時はすでにイヤホンを装着しており、即座に対応することができました。しかもスタジオから『引き取ります』と中継終了を告げられた際も、彼女はイヤホンを外さないままで待機。すると約20秒後にスタジオから『山本さん、再び聞きますが』とあらためて呼びかけられ、すぐに対応できていたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 昨年8月からフィールドキャスターを担当している「news23」で鍛えられた反射神経はこの日、しっかりと現場に反映できていたようだ。