根っからの神戸っ子には、ツイッター上での根拠のない批判が許せなかったようだ。
4月7日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)では、出演した芸能人がそれぞれの私物スマホをもちより、その中身をチェックする「最強のスマホ一斉調査」を実施。冒頭では全員のスマホ使用時間が一覧表で示され、モデルの山之内すずは6時間23分となっていた。
この日はスマホ依存の出演者が多かったようで、山之内は全21人中で14位という結果に。それでも6時間超はやはり相当に長く、彼女は移動中やメイク中でもYouTubeをずっと観ていたり、音楽を聴いているとのことだ。
ここでエゴサーチがテーマとなり、山之内はツイッターの検索履歴で一番上が「山之内すず」になっていることから、無意識に自分の名前でエゴサーチすると説明。その検索結果で一番ムカつくこととして、同じ神戸出身の人から<山之内すずの関西弁はウソや><ナチュラルじゃない>と批判されると語り、不満タラタラだったのである。
「関西生まれ、関西育ちにも関わらず『なんで関西の方にエセやと言われてんやろ?』と怒り心頭の様子でムカついていた山之内。これにはMCのダウンタウン松本人志も『そういうこと言う人おるよね』と同調していました」(テレビ誌ライター)
では実際のところ、彼女の関西弁(神戸弁)はネット民からどう評価されているのか? 試しに「山之内すず 神戸弁」でツイッター検索してみると、<山之内すずさん めっちゃ若者神戸弁やな><山之内すずちゃんがバッリバリの神戸弁喋ってる>といった声が続出。なかには<神戸弁の女の子って良い>というポジティブな反応もあり、概ね彼女の神戸弁は好評なようだ。
もちろんネット上には様々な声があり、なかには山之内に対するアンチコメントもあることから、根も葉もない噂をまき散らす連中もいることだろう。ただ彼女の「エセ神戸弁」疑惑に関しては、ちょっと特殊な事情もあるという。
ひとつには、他の地域から見ればすべて「関西弁」でひとくくりにされるものの、実際には神戸弁と大阪弁、京都弁は地元民にとってハッキリ違うものであること。その微妙な違いを実感できない人にとっては、自分の知っている関西弁との違いが「エセ」要素に聞こえてしまうのかもしれない。
「そしてもうひとつは神戸ならではの事情です。海の街というイメージの強い神戸ですが、実は山の街という一面もあり、山がちな市北部はニュータウンとして栄えています。そのニュータウンには市外から移住してきた人も多く、旧来の神戸弁とは異なる『ニュータウン言葉』と呼ばれる方言が話されており、海側の古い住宅街とはけっこう言葉が違うのです。しかも山之内の生まれ育った須磨区は源平合戦の『一ノ谷の戦い』で知られる歴史ある街である一方、人口的には北部のニュータウンのほうが多く、区内でも複数の言葉が拮抗しているのが特徴。そのため《山之内の神戸弁は私が話している神戸弁とは違う》となることも十分にありえるワケですね」(神戸事情に詳しいライター)
神戸に限らず日本中で、旧市街と新市街の対立は珍しくないもの。ともあれ山之内の神戸弁が間違いなくネイティブであることは、覚えておきたいところだろう。