YOASOBIの新曲披露に寄せられた「CDを食べてる!」の意味とは?

 メガヒット曲「夜に駆ける」で知られる音楽ユニットのYOASOBIが3月10日、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて「優しい彗星」をメディア初披露した。その歌声に海外から驚きの声が寄せられているという。

 この「THE FIRST TAKE」は、アーティストの生歌唱を一発撮りのパフォーマンスで切り取るチャンネル。今回はボーカルのikura(幾田りら)のみが出演し、TVアニメ「BEASTARS」第2期のエンディングテーマを歌い上げた。冒頭、ヘッドフォンを装着したikuraは「この曲には原作の物語があって…」と曲の背景を説明。ひとつ大きく息を吐いた彼女は、おもむろに無伴奏で歌い始めていた。

「今回の動画はYouTubeの急上昇ランキングで1位を獲得。再生回数も公開5日で450万回再生に達する人気ぶりです。そんなYOASOBIの楽曲披露には海外からも数多くのコメントが寄せられており、まさに『音楽は国境を超える』ことを示しました」(音楽ライター)

「優しい彗星」を披露したYOASOBI。THE FIRST TAKE公式ツイッター(@The_FirstTake)より。

 コメント欄には英語のメッセージも多く、<日本語を習いたくなった><歌詞の悲しさは実感できないけど傑作であることは分かる>といった賛辞が贈られている。そのなかで日本人には耳慣れない表現もあったという。

「海外からは《She is eating CDs》との声も。“CDを食べている”という表現に戸惑ってしまいますが、これは英語の慣用句で《CDのように/CDよりも歌が上手い》ことを意味しています。いわば、CDを体内に取り入れたように歌う、といったところでしょうか。このTHE FIRST TAKEは一発撮りをモットーとしており、アーティストの歌をそのまま楽しめるのが特徴。そこでikuraが披露した生歌の素晴らしさが、楽曲の良さをさらに際立たせていたわけです」(前出・音楽ライター)

 2月26日の出演回で披露した「群青」でも曲の冒頭、息を吸い込む音からいきなり無伴奏で歌い始めていたikura。その正確な音程と感情あふれる歌声は、日本語を解さない外国人をも虜にしていたようだ。