山口めろん、超絶音痴キャラがまさかの「ハモり」に成功していた!?

 これを「ハモり」と呼んでいいのなら、ぜひ歌番組でも披露してもらいたいものだ。

 タレントで歌手の山口めろんが自身のYouTubeチャンネルで公開した「ハモり動画」が話題になっている。「めろんが合唱やってみたら奇跡的にハモれた!わーい!」と題した4月10日付の動画では、森山直太朗の「さくら(独唱)」を自身のピアノ演奏をバックに多重録音によるセルフハモりに挑戦。その絶妙な音程がなんとも癖になるというのだ。

 山口は日本大学芸術学部(日芸)の音楽学科ピアノコース出身で、正規の音楽教育で培われたピアノの腕前は芸能界でもトップクラス。2018年には「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」(フジテレビ系)にて、前々回の覇者で元AKB48の松井咲子を抑え、見事優勝した経験の持ち主でもある。

「ピアノの腕前に加えて元アイドルらしい可愛らしいルックスを活かした《メロン界のアイドル》という二刀流で活躍する山口ですが、致命的な音痴という弱点の持ち主でもあります。絶対音感を持ちながら自分の声帯はコントロールできないらしく、3月15日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)ではその歌声を聴いた明石家さんまが膝から崩れ落ちるほどに爆笑。3月28日放送の『ギャルいかがですか?』(フジテレビ系)ではみちょぱを前にギャルメイクを披露するなど、バラエティ業界でも注目度が急上昇しています」(アイドル誌ライター)

 破壊力抜群な歌声にもかかわらず、昨年には「めろんちゃんのテーマ」でCDデビューも飾った山口。保育園児の保護者からは同CDに収録された童謡を巡って<この音程で覚えてしまって困る>といったクレームもつけられていたという。

 そんな山口が今回、セルフハモりに挑戦したとあって、どんな惨劇を耳にすることができるのか。怖いもの見たさに動画を再生してみると、あにはからんや、意外にちゃんと聴ける代物に仕上がっていたというのだ。

「実際のところ、これがあの『さくら』なのかという疑念を隠せないほど原曲を破壊しまくってはいますが、肝心のハモりに関しては、不思議なことにちゃんと音程が取れているのです。時おり、長三度でハモるべきところが短二度になってしまい、単なるノイズと化している箇所もありますが、ほとんどのパートでは意外にちゃんとハモれています。もちろん調子っぱずれではあるものの、見方を変えれば何回歌っても同じように音を外せるわけで、彼女の音痴が世間一般の音痴とは違っていることを示す証拠ですね」(音楽ライター)

山口のひとり合唱動画。ピアノの正確さが土台となっていることも分かる。YouTube「山口めろんちゃんねる」より。

 普通の音痴では正しい音程が取れないため、歌うたびに違ったメロディになるもの。それが山口の場合、おそらく楽譜を読みながら歌っているようで、本人の頭の中では正しい音程が取れているらしい。それが発声の際にはなぜか狂ってしまうのだが、どうやらその外し具合が常に一定となっており、毎回同じように音を外しているようだ。

 そのため自分の歌声に合わせてセルフハモりをすると、適切な音程を維持した状態でハモることが可能な様子。不思議なことにどれだけ調子っぱずれのメロディでも、ハモりがキレイだと意外に聴けてしまうのである。

「そうなると山口の歌唱を正確に採譜し、それを声楽家などの専門家に歌ってもらえば、本物の二声合唱として披露することもできるはず。彼女が卒業した日芸には声楽コースもありますし、ぜひ山口の独自メロディを歌いこなせる人材を起用して、夢のハモりに挑戦してもらいたいものです」(前出・音楽ライター)

 果たしてそのハモりは爆笑ものなのか、それとも感心できる代物なのか。どこかのテレビ局でバラエティ企画として実現してみてはいかがだろうか。