広瀬アリス、「恋マジ」での“人間くさい”演技にもはや感涙必至か!

 若手女優のなかで、等身大の人間くさい役を演じさせたらピカイチなのは、おそらく彼女ではないだろうか。

 女優でモデルの広瀬アリスが4月25日に第2話を迎える主演ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ系)にて、アラサーでありながら恋愛経験ゼロというキャリアウーマンを熱演している。

 アリスが演じる桜沢純は食器ブランド「相良製陶」の洋食器デザイナーとして、若くして展示会のチーフを任されるなど充実した日々を送っている。仕事に打ち込む純は「そんな雑音、私には必要ない」と、恋愛を否定している様子だ。

 そんな純の役柄は、アリスにとって等身大と言えそう。宅飲みではジョッキでビールをグイグイと飲んだり、高校ラクロス部で切磋琢磨してきた親友3人での女子会では、気の置けないる仲ゆえに方言も交えながらリラックスした様子で愚痴や意見を言い合うことも。そしてなにより、本人同様に独身を謳歌している描写がやけにリアルなのである。

広瀬と飯豊まりえ、西野七瀬という豪華3人組が高校からの親友という設定だ。ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」公式インスタグラム(@koimaji_ktv)より。

 そんな純の姿には、彼女のことをそばで見てきた友達のような感覚を覚えたという視聴者も多いのではないだろうか。

「アリスは過去の出演作品で、農業高校の生徒や恐妻、クラブ嬢からゾンビまでと、クセの強いキャラクターをこなしてきました。それが今回のバリキャリ役では、仕事に打ち込んで女をサボってきたという設定から『泣く女は嫌いだ』『失恋して泣くとか、ほんとバカみたい』といった強いセリフを、どこか強がりながらも凛とした表情で言ってのける演技が印象的。アリスが持つ芯の強さを垣間見ている気分になりそうです」(テレビ誌ライター)

 その「恋マジ」で視聴者がストーリーに没入できる理由の一つは、広瀬に人間くさい役がとにかく似合っていることにありそうだ。10代のころにはキラキラした学生役もあったが、20代になってからは人間らしさを感じるリアルな日常を表現することに長けている様子も感じさせている。

 一方で本作では、揺れ動く心模様や濃厚な人間関係が描かれるなか、桜沢本人の口からは自分の感情を説明するようなセリフがあまり出てきていない。それは表情や仕草、目線で訴える演技が印象的かつ生々しく、広瀬の演技力だけで主人公の感情さえもが表現できていることの表れではないだろうか。

第1話のラストでは感情を爆発させて号泣していたアリス。もらい泣きした視聴者もいたことだろう。ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」公式インスタグラム(@koimaji_ktv)より。

「アリスはコロコロと変わる表情に親しみやすさを感じさせる一方で、シリアスな場面では迫真の演技で空気を一変させられる女優。そんな一面が『恋マジ』では存分に発揮できているようです」(前出・テレビ誌ライター)

 今後、王道ラブストーリーの展開が待っていることも予想される「恋マジ」。感動や共感で涙なしには観ることができない回も期待されるが、アリスの演じる桜沢に「泣く女は嫌いだ」と言われてしまうのも悔しいところ。ここは視聴者としても涙をグッとこらえて観るのがよさそうだ。

(村松美紀)