子役に続いて彼女たちまでいなくなってしまったら、さらに大きなロスに打ちひしがれてしまいそうだ。
NHK連続テレビ小説の「ちむどんどん」では、4月25日放送の第11回から物語の舞台が昭和46年(1971年)へと移り変わった。前週まではヒロインの比嘉暢子を小学6年生の稲垣来泉(11)が務めていたが、第11回からはいよいよ黒島結菜(25)へとバトンタッチすることになったのである。
それに伴って比嘉4きょうだいも全員が成長。長男の賢秀は浅川大治(13)から竜星涼(29)に、長女の良子は土屋希乃(13)から川口春奈(27)に、そして三女の歌子は布施愛織(9)から上白石萌歌(22)へとバトンタッチを果たしている。
「小中学生の時も可愛らしさに満ちあふれていた三姉妹ですが、7年経って成長した3人は文字通りの美人ぞろいに。しかもそれぞれタイプが異なっており、全方位からファンを獲得できる布陣となっています。良子は小学校の先生を務める真面目でおしとやかなタイプ。暢子は元気いっぱいで太陽のような明るさを放っており、物静かな歌子には内に秘めた強い思いをいつ解放するのかとの期待が高まりますね」(芸能ライター)
“悩めるサーターアンダギー”と題された第3週では、第11回では就職や自分の未来像に悩む暢子を、第12回では勉強会仲間に恋する良子の姿を、そして第13回では幼馴染への口に出せぬ恋心を秘める歌子と、三者三様の現在が描かれていた。
そんな3人がこれから多感な時期を迎えるなか、どんな成長を見せていってくれるのか。視聴者としても実に楽しみなところだが、今後の展開を考えた時、その楽しさはそう長くは続かないはずだというのである。
「本作はヒロインの暢子が料理人になっていく姿を描くもの。今は舞台が故郷の沖縄ですが、いずれは沖縄県人会のある神奈川・横浜の鶴見や、レストランのある東京へと舞台を移していくことが分かっています。しかし地元の村で小学校教員を務める良子や、体の弱い歌子が、鶴見編や東京編にも登場するとは考えづらく、比嘉三姉妹の物語は沖縄編で終わってしまう恐れが強いのです」(前出・芸能ライター)
思えば前作の「カムカムエヴリバディ」では安子、るい、ひなたという母娘三世代のヒロインが登場していたが、物語の舞台が岡山から大阪、そして京都へと移り変わるにつれて、前編の登場人物は一部を除いてほとんどがフェードアウトしていたものだ。
そして本作ではヒロインが暢子一人に固定されていることから、物語はあくまで暢子を主軸に進んでいくはず。鶴見や東京へと舞台が変わるごとに新たな登場人物が活躍する反面、沖縄編の登場人物らは影を潜めてしまうのかもしれない。
「とは言えさすがに川口春奈や上白石萌歌といった、民放ドラマならヒロイン級のキャストが沖縄編だけでいなくなってしまうのは惜しいというもの。良子なら教員免許は日本中で通用しますし、歌子なら得意の歌で勝負するために東京に出る可能性もあります。できれば歌子だけでも暢子の後を追って東京に行ってほしいものです」(前出・芸能ライター)
果たして良子と歌子の笑顔はいつまで見ることができるのか。どうせなら稲垣来泉らの子役たちもいつかは、暢子らの子供として出演したら面白いかもしれない。