期待の若手アナウンサーが局のエースとして活躍し始めた。経済番組からバラエティ、そして今回は音楽特番に抜擢だ。
6月22日に放送された「テレ東音楽祭2022夏~思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発~」(テレビ東京系)。4時間30分に及ぶ生放送ではこれまでと同様に国分太一と広末涼子がMCを務め、進行は2月放送の「テレ東音楽祭2022春」に引き続いて同局の田中瞳アナが務めた。
田中アナと言えばバラエティ番組「モヤモヤさまぁ~ず2」でファンから<大天使><ひとみんしか勝たん!>と高い支持を受けており、さまぁ~ずとの軽快な掛け合いも人気の若手アナウンサー。2月の「テレ東音楽祭2022春」ではまだ3年目ながら、早くも単独での進行担当を任されていた期待の星だ。
今回は、MCの広末が上下ホワイトの脚出しワンピースで41歳らしからぬ若々しさを見せていたのに対し、田中アナはくすみブルーのロングドレスが可憐な印象。それでいて髪型は普段よりもボリューム感が出るようにブローしており、大人っぽさも感じさせていた。
「報道番組『WBS』でのかっちりしたシャツスタイルや、『モヤさま』でのラフなお散歩ルックとは異なり、今回は大型音楽番組にふさわしいロングドレスを着用。その華やかさで番組を彩っていました。しかも彼女の見せたよどみない進行ぶりは、もはやテレビ東京のエースと呼ぶにふさわしい活躍ぶりだったのです」(テレビ誌ライター)
アイドルやロックバンドなど総勢35組が出演する同番組では出演者のジャンルも幅広く、トークのテンポやアーティストの雰囲気も様々だ。
番組開始から1時間12分が経ったところでは、司会の国分が後輩グループ「A.B.C-Z」のデビュー10周年を記念し、橋本良亮と河合郁人との3人でくす玉を割る場面が。すると中から大量の水が落ちて来て、びしょ濡れになった国分は「お着換え中」として、約30分も不在になっていた。
その間、田中アナは広末と二人だけで進行をこなすことに。途中にはDA PUMPを相手にトークする場面もあり、普通なら4年目の若手アナに任せるような場面ではないはずだ。ところが田中アナは時には微笑みを交えながら、そつなく進行を担当していたのである。
「なかでも“テレ東の看板アナ”にふさわしい実力を見せつけたのが、工藤静香に1対1で話を聞いたコーナーです。ここではソロデビュー35周年を迎えた工藤の過去映像を見ながら、様々な“工藤静香伝説”説を検証。艶気が凄すぎてロングヘア―を禁止された話から、食事はお菓子だけという噂まで、さまざまな質問をぶつけていました。普通なら緊張で言葉も出なくなりそうなものですが、田中アナはベテランアナさながらによどみなく質問を続け、時には工藤の答えに優しく微笑む場面もありました」(前出・テレビ誌ライター)
この場面はおそらく事前収録だったようで、ヒザ丈の紅いニットワンピースを着用。髪型もきっちり分けていた生放送パートとは打って変わってしっかりと前髪を作っており、工藤と共に画面に彩を添えていたのである
そんな田中アナの堂々とした態度は、司会の広末相手にも発揮されていた。序盤に登場したCreepy Nutsに対して広末が「クリスピーナッツだと思ってた」との勘違いを明かすと、田中アナは「ちょっとそれだと、美味しそう」とすかさずツッコミを入れることに。この辺は「モヤさま」で約3年にわたってさまぁ~ずから鍛えられ続けている成果が出たのかもしれない。
このように大型音楽番組の進行を大過なく務めあげていた田中アナ。局内でもすでに後輩を指導する立場となっているようで、6月3日に更新されたテレビ東京アナウンス部の公式ツイッターでは、田中アナの仕事現場を新人の中原みなみアナと藤井由依アナが見学している様子が写真付きで紹介されていた。
いまや後輩がお手本にする立場にまで成長している田中アナ。「モヤさま」ファンとしては<俺たちのひとみん>が有名になっていく姿は嬉しくもあり、彼女が“見つかって”しまうことへの焦燥感もあるだろう。
だが今回の「テレ東音楽祭」を通して、これまで彼女のことを知らなかった層にも「田中瞳アナ」の名前が届いたことは確実。まだ4年目か、もう4年目なのか。彼女はこれからますます活躍の幅を広げていくに違いない。
(村松美紀)
※トップ画像は「田中瞳(テレビ東京アナウンサー)」公式ツイッター(@hitomi_tanaka_9)より。