白石麻衣、自衛隊教官としての忠告は乃木坂46の後輩に送ったものだった!?

 この言葉、後輩たちの胸にも響いていたのではないだろうか。

 陸上自衛隊の自衛官候補生たちが奮闘する姿を描くドラマ「テッパチ!」(フジテレビ系)が7月6日にスタート。男くさい環境の中で異彩を放っているのが、白石麻衣が演じる2等陸尉の桜間冬美だ。

 冬美は防衛大学校卒のエリート自衛官で、現在は陸上自衛隊の北東京駐屯地にて教育隊の教官を務めている。その光り輝く美貌とクールな態度により、主人公の国生宙(町田啓太)など自衛官候補生たちにとってはマドンナ的な存在となっているが、そんな冬美がなんとも意味深な言葉を口にしたというのだ。

 宙は工事現場で働いていた当時、ヤンキーの荒井竜次(佐藤寛太)と大ゲンカになり警察沙汰に。そのせいで仕事をクビになり、家賃滞納でアパートから追い出されそうになったことをキッカケに自衛隊の候補生となっていた。

 ところが入隊後には、ケンカ相手の竜次と同じ班に配属されることに。なにかにつけて小競り合いしていた宙と竜次はある日、トレーニングルームで殴り合いの大ゲンカ。通りかかった冬美が止めに入るも竜次に跳ね飛ばされ、転倒しそうなところを宙が救ったのだった。

「冬美をかばった宙は不自然な体勢で転倒し、バーベルに背中を強く打ち付けることに。それでケンカは終わりましたが、宙の背中に湿布を貼りながら冬美は『教官として一つ忠告しておく』と説教を始めたのでした。その言葉には、妙に説得力がこもっていたのです」(アイドル誌ライター)

自衛官候補生課程入隊式に臨む冬美(白石麻衣)。その凛とした佇まいは教官らしさにあふれている。トップ画像ともに©フジテレビ

 冬美は「ここには仲間と争うような人間は要らない」と断言。自衛隊は組織で動いていると指摘しつつ、「過酷な状況の時、隊員一人の身勝手な行動で隊全体が全滅することもある」と語っていた。

 さらに「和を乱す人間が一人いれば命取りになる」としたうえで、「だからそんな人はここには必要ない」と強い言葉を口に。最後に「肝に銘じておきなさい」と宙に言い含めたのだった。

 これらの言葉は自衛隊教官としての忠告であることはもちろん、組織として動くあらゆる集団に対しても当てはまるはずだ。それを白石が口にしたことに、別の意味を感じる視聴者もまた少なくなかったという。

「作中では自衛隊に所属している白石ですが、彼女自身は乃木坂46で活躍し、2020年10月に卒業。今でも数多くの後輩たちから尊敬を集めています。それゆえ今回の忠告はまるで、乃木坂46の現役メンバーに対して告げたように感じられてなりません。一つのグループとして有機的に活動する乃木坂46にとって、冬美(白石)の『仲間と争うような人間は要らない』という言葉は、メンバー一人一人の胸に響いたのではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)

 たしかに冬美の忠告で「自衛隊」を「乃木坂46」に、「隊員」を「メンバー」に置き換えれば、そのまま後輩たちへのアドバイスになるはずだ。

 白石と言えばその美貌と実力でファンを魅了したことに加え、卒業までの9年間を「ノースキャンダル」で過ごしたことでも知られている。アイドルとしての務めを存分に果たした彼女が演じる自衛隊教官の役に、大きな説得力が備わっているのは間違いないだろう。