その発言、実は褒め言葉だったようだ。
7月22日放送の「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)にはお笑い芸人のヒコロヒーと女優の若村麻由美が出演。ここでヒコロヒーから驚きの暴言が飛び出したという。
以前から「コンプライアンス委員会」のメンバーとして出演しているヒコロヒーだが、ゲストとして出演するのは今回が初めてとあって、いささか緊張した面持ち。対する若村は今回が初登場だが、意外にも本人の希望で出演したという。
番組ではさっそく若村のプロフィールをフリップで紹介。だが年齢が69歳(実際は55歳)だったり、ニックネームが「史上最強の1番打者」だったりと、どうやら他人のものと入れ替わっているようだ。しばし頭を抱えていたヒコロヒーだが、ハッと気づいた様子で「あっ、真弓選手。元阪神のですよね?」と指摘していた。
「若村“麻由美”と真弓選手を掛けた番組側のボケでしたが、年齢的に真弓選手の現役時代を知らないためか、ヒコロヒーのツッコミにはいつもの冴えがありません。『真弓選手! ちょっと、まゆみー…真弓選手!』と名前を連呼するだけで、その体たらくにMCの有田哲平からは『ヒコロヒーさん、この席弱いですねぇ』とイジられていました」(芸能ライター)
番組ではヒコロヒーが普段担当している役柄にちなんで「コンプライアンス」を取り上げることに。テレビ業界におけるコンプライアンスの境界線をテーマに、<罰ゲームは受けたフリをしても成立するのか>を検証することとなった。
最初の罰ゲームは1週間履き古した靴下の匂いを嗅いでリアクションを取るというもの。最初に挑戦した若村は、靴下を両手をつまんで鼻先に近づけると「ウッ」とうめき声をあげ、リアル感たっぷりのしかめっ面だ。
そのままの表情で「ちょっと待ってください…」とつぶやきつつ、「これはあのぉ、ダメなヤツですね。これ元の匂い…」と確認した若村は、しまいには「カメラ止めてもらってもいいですか」とリクエスト。その姿はヒコロヒーが「えっ!?」と驚きつつ、制作スタッフを横目でチラ見するほどのリアリティにあふれていた。
「一瞬の間をおいて若村は、真顔で『臭くないです』とアピール。迫真に迫る演技を目の当たりにしたヒコロヒーは『なんじゃこの女、おい! なんやねんズルいなあ!』と、なぜか暴言交じりにその名演技を褒め称えていました。普通なら芸歴で24年も先輩の大女優に浴びせるような言葉ではありませんが、最大級の驚きを表現するためにあえてキツい言葉を選んだところには、ヒコロヒーが若村に示した尊敬が表れていたのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
当のヒコロヒーも同じ罰ゲームを演じたものの、結果は予想通りのグダグダ。そんな姿も若村の大女優ぶりをさらに際立たせていたのかもしれない。