その二人が姉妹であることにはやはり必然性があったのか。視聴者も納得できたのではないだろうか。
7月25日放送の日曜劇場「オールドルーキー」(TBS系)第4話では、主人公・新町亮太郎(綾野剛)の妻で、元女子アナの糸山果奈子が、女性誌のインタビューページに登場している様子が紹介された。そのエピソードが、果奈子の妹でグルメライターの留美(生田絵梨花)にも大いに関係していたという。
初回から登場している留美は、姉の果奈子と大の仲良し。取材しているカフェやレストランに二人で訪れる場面も珍しくないようだ。留美は果奈子にとって様々な愚痴を吐ける相手としても重要な存在であり、プロサッカー選手を引退してスポーツマネージメントの会社に勤め始めた亮太郎のこともよく相談していたのである。
「果奈子はプロへの復帰を望む亮太郎を後押し。以前は家計が厳しいと迫る場面もあったものの、今回は『お金のことなんて気にしないで』と優しく語っていました。小学生と幼稚園児を抱える母親ゆえに女子アナへの復帰は難しいものの、旧姓で始めたインスタグラムが軌道に乗りつつあるようで、雑誌の取材ページにもインスタグラマーとして登場していたのです」(女性誌ライター)
雑誌のインタビュー記事には「糸山果奈子さん 娘たちの笑顔が嬉しくて」とタイトルがついており、インスタグラムでも公開している手作りお弁当の写真を掲載。小見出しには「栄養面も手を抜きたくない!」「好き嫌いが減りました!」などと、食に関するキーワードが並んでいた。
「果奈子は人気インスタグラマーを目指していますが、YouTuberとは異なり、いくら表示回数を稼いでもそれ自体が利益を生み出すことはありません。インスタグラマーの収益源にはプロデュース商品の販売やインスタライブの『投げ銭』などもありますが、最も王道と言えるのはやはり“案件”でしょう。企業の商品やサービス、もしくはブランドなどを自分のインスタで紹介することにより、広告収入を得るという仕組みです」(IT系ライター)
果奈子は自作のお弁当をベースに、フード系のインスタグラマーとして名前を売っていきたい様子。そこで重要となってくるのがグルメライターである妹・留美の存在だ。
事務所には所属している果奈子だが、案件を進めるにあたってはフード業界に詳しい専門家のアドバイスが必要となる。彼女の場合、最も身近な人物である実妹の留美がその役目を果たしてくれるというわけだ。そして留美にとっても自分の取材案件に元女子アナで人気インスタグラマーの果奈子を活用できるのは大きなメリット。このように糸山姉妹はお互いにウィンウィンの関係なのである。
しかも実妹なら、自分が仕事の時も二人の娘を安心して任せることが可能。今回も終盤で描かれた亮太郎の引退試合では、留美が娘の世話をする姿が見受けられた。
「ドラマの制作陣としても、榮倉の妹役にはそれなりの女優を起用する必要があり、元乃木坂46の生田はうってつけの存在。その上で《元女子アナで夫がサッカー日本代表》という姉がいても不自然さがない関係性を考えた時、インスタグラマーとグルメライターという組み合わせはよくぞ思いついたと感心しますね」(前出・女性誌ライター)
留美(生田)の登場シーンに不自然さがないのは、グルメライターという立て付けがしっかりと機能している証拠。今後も美人姉妹の活躍に視聴者の期待も高まるというものだろう。