人は真剣になると、誰でも同じような顔つきになってしまうのかもしれない。
8月22日深夜放送の「新・乃木坂スター誕生!」(日本テレビ系)では、アニソンスペシャルと題して乃木坂46の5期生たちが4曲のアニメソングをカバー。その最中になぜか、芸人さながらの表情を見せる場面があったという。
この日はまず、アニメ「けいおん!」の「ふわふわ時間」を冨里奈央、川﨑桜、奥田いろは、小川彩、そして岡本姫奈の5人でカバー。作中の女子高生バンド・放課後ティータイムに扮した彼女たちは全員が十代ということもあって、制服衣装がバッチリお似合いだ。下級生役の小川が一人だけ色違いのリボンをつけていたり、岡本がキャラに合わせて初めてのデコ出しに挑戦するといったこだわりも見られ、これにはアイドル好きもアニメ好きも納得だったのではないだろうか。
ここからは3曲をメドレーで披露。アニメ「幽☆遊☆白書」の「微笑みの爆弾」は主要キャラのぼたんに扮した井上和が歌唱。キャラに合わせた和装とポニーテールが和風な顔つきの井上にはぴったりだ。そして五百城茉央と菅原咲月の二人は白い衣装で二人組音楽ユニットのClariSに扮し、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の「コネクト」を熱唱してくれた。
メドレーのラストを飾ったのはアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の「ハレ晴れユカイ」。アニヲタを自認する池田瑛紗が黄色いカチューシャでハルヒを演じ、他の二人は髪型から見て中西アルノが長門有希を、一ノ瀬美空が朝比奈みくるのポジションを務めていたようだ。
「歌唱後に菅原は『何をしたのか覚えてないです』と告白。ステージに出る前から『どうしよう、パニック!』と言っていたと明かしました。するとMCのオズワルド伊藤は、普段の放送では5期生たちが板付き(最初から立ち位置に付くこと)で歌うと指摘。それに対して今回はメドレー形式だったため、後から歌唱するメンバーたちは『袖で芸人みたいな顔で待機してて、ダッシュで入ってくる』と明かしていたのです」(アイドル誌ライター)
その指摘に菅原は目を見開いて「そうなんですよ!」と同意。どうやらお笑い芸人でもアイドルであっても、舞台に走り込んでいってパフォーマンスを披露することには、相当な緊張感が伴っているようだ。
もちろん乃木坂46のような大人数のアイドルグループでは、曲ごとに歌唱メンバーが次々と入れ替わっていくもの。だが2月に加入したばかりの5期生はまだライブ経験が少なく、現在進行中の「真夏の全国ツアー2022」では、芸人のような顔つきをしながら舞台袖に控えているのかもしれない。
「しかもこの日はアニソン特集とあって、アニメ好きの池田と井上は相当に気合いが入っていた様子。菅原が歌唱した『コネクト』はアニソン界での大人気曲とあって、池田と井上も歌いたかったようです。その二人を向こうに回して同曲を歌ったことにより菅原は、『見られてるんだ~と思って、ちょっと緊張していました』と明かしていました」(前出・アイドル誌ライター)
仲の良さが伺える5期生だが、自分の大好きな歌を他人に歌われている場面では、お笑い芸人がライバル芸人を見る時のような目つきになっていたのかもしれない。