【ユニコーンに乗って】まさか「ちむどんどん」の影響?佐奈が時空を飛んで小鳥宅まで往復!

 最近のドラマではこの手の手法が流行っているのだろうか?

 8月23日放送のドラマ「ユニコーンに乗って」(TBS系)第8話では、物語の舞台となっているエドテック企業のドリームポニーに、天才エンジニアの森本海斗(坂東龍汰)が復帰する姿が描かれた。

 海斗は重要な特許を大手ゲーム会社のゲームアカデミアに流出させたと疑われていたが、それは誤解だった。ゲームアカデミアに転職した海斗だったが、同社には居場所がなく、本人はドリームポニー在籍当時を懐かしんでいる様子。しかし疑われたことへの恨みもあり、ドリームポニーCEOの成川佐奈(永野芽郁)から謝罪されるも「今さら仲間ヅラとかもっとありえません」と受け入れなかったのである。

「そんな海斗のかたくなな心を溶かしたのは、唯一の同期で中年社員の小鳥智志(西島秀俊)でした。一方で佐奈も小鳥に対して恋心ともファザコンともつかない感情を抱いており、小鳥を頼りにしている様子。ある日、急に早退した小鳥と連絡がつかなくなったことから、心配した佐奈は小鳥の自宅を訪ねたのでした」(テレビ誌ライター)

 小鳥が急に早退したのは施設に入所している高齢の父親が階段から落ちてしまい、自宅療養することになったから。息子がまだ銀行の支店長だと思っている父親は、佐奈を銀行の部下だと勘違いしていた。そんな父親にすかさず話を合わせていた佐奈。それ以降、佐奈は何度か小鳥の自宅を訪れていたようだ。

 どうやらさらに距離を縮めつつある佐奈と小鳥。親子ほどに年の離れた二人に恋愛感情が成立するのかと、気もそぞろの視聴者もいることだろう。一方で佐奈が小鳥宅を訪れる姿に、疑問を感じる向きも少なくないという。

「小鳥は東京西部の立川市に住んでいます。佐奈も実家が立川にあり、高校生の時には地元の図書館で偶然出会っていました。一方でドリームポニーは作中の様子だと、東京東部の茅場町付近に所在しているはず。ロケ地は渋谷のビルですが、会社から徒歩圏内の飲食店に足を運ぶ場面では茅場町周辺を歩いていましたからね。そうなると佐奈は、相当な距離をあっという前に移動していたことになるのです」(前出・テレビ誌ライター)

小鳥宅の最寄バス停にたたずむ佐奈と小鳥。トップ画像ともに©TBS

 東京メトロの茅場町駅から、JR中央線の立川駅までは、最速で約50分。乗り継ぎ次第では1時間10分ほどかかる距離だ。しかも小鳥の家はバスでアクセスする場所にあり、片道1時間半超はかかりそうなもの。どうやら小鳥は毎日、相当な長距離通勤を強いられているらしい。

 すると往復するだけで3時間は必要だが、佐奈はCEOという重責にありながらも、ずいぶんと気軽に小鳥宅を訪れているのである。

「ドラマだからと言ってしまえばそれまでですが、東京の地理を知る人にとってはどうにも無理を感じる移動距離となっています。それと同じような長距離移動が、まるで瞬間移動のように描かれているのが、放送中のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』なのです。こちらではヒロインの青柳暢子(黒島結菜)が《時空を超越している》と評判ですからね」(前出・テレビ誌ライター)

 暢子は横浜・鶴見で下宿していたが、自分の沖縄料理店を開くため東京・杉並の貸店舗に引っ越し。鶴見からは電車で1時間はかかる距離だ。8月24日放送の第97話では杉並の自宅と鶴見、そして先日まで勤務していた東京・銀座のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」の3カ所を自在に行き来していたのである。

 同様に「ユニコーンに乗って」の佐奈も、ドリームポニー本社と小鳥の自宅に加え、自社に出資しているサイバーモバイル社のオフィスにも瞬間移動。さらにはゲームアカデミアにも乗り込むなど、こちらも自由自在に時空を捻じ曲げている様子だ。

 もしや佐奈は暢子に影響を受けているのか。この調子だと時間まで捻じ曲げてしまい、佐奈が暢子の沖縄料理店で食事を摂るシーンまで出てくるのかも!?