さすがに気が早すぎるのでは? 心配になった視聴者も多かったようだ。
8月25日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第99回では、ヒロインの青柳暢子(黒島結菜)が沖縄料理店「ちむどんどん」(※ドラマのタイトルと同名)の開店準備に追われていた。その店内に、この時点で存在すべきではないアイテムが見受けられたという。
東京・杉並に貸店舗を見つけ、契約した暢子。物件探しの時点では信用金庫の職員が「状態はすごくいいんですよ」と太鼓判を押していたが、いざ借りてみるとあちこち修繕が必要で、思ったより費用がかかったという。
この日はレジスターや調理場の棚など、開店に必要な資材を搬入。調理場には業務用冷蔵庫も据え付けられており、暢子一人で営む予定だったにしては、ずいぶんと贅沢な作りになっているようだ。
「暢子は長年、横浜・鶴見の沖縄料理店『あまゆ』に下宿していました。その『あまゆ』でも冷蔵庫は家庭用サイズが一つだけでしたから、暢子の新店舗が身の丈を越えているのではと心配になります。そんな立派な厨房機材に比べてずいぶんと貧相なのが、客用のイス。なぜか3種類あるほか、貸店舗当時から置かれていた緑色の丸椅子も使っている様子。こういった統一性のなさにどんな理由があるのか、気になるところです」(テレビ誌ライター)
そもそもまだ料理人すら雇えておらず、開店まであと何日必要なのかも不明な「ちむどんどん」。その店内には、本来ならこの時点でまだ不要なはずのアイテムまで置かれていたというのである。
「それは野菜の段ボール箱です。たまねぎとピーマン、きゃべつの段ボール箱が机の上に置かれていましたが、開店日さえ未定なのになぜ先に食材を仕入れているのか。それも調味料や油といった日持ちのするものより先に、傷みやすい野菜というのが謎です。よもや『料理店らしさ』を演出するアイテムなのであれば本末転倒でしょう。そもそも地縁のある鶴見の近くではなく、電車で1時間も離れた東京・杉並を開業の地に選んだのも疑問。幼馴染の砂川智が営む青果卸のスナガワフーズを頼るのも難しく、野菜など食材の仕入れ先を変える必要がありますからね」(前出・テレビ誌ライター)
統一性のないイスに、いま不要なはずの野菜。本作のディテール欠如は最終回が約1カ月後に迫ってきた時点でも、相変わらずのようだ。