そのエピソードは、交友関係に関する大きなヒントになっていたのかもしれない。
8月23日深夜放送の「イワクラと吉住の番組」(テレビ朝日系)には、ベテラン芸人のバカリズムがゲスト出演。そのバカリズムがMCの二人にぶつけた質問に、意外な回答が返ってきたという。
MCを務める「蛙亭」のイワクラとピン芸人の吉住は、押しの強いタイプではないという共通点を持つ。そのためバカリズムは出演前に、番組スタッフから「二人が引っ込み思案だから、ゲストの方が回す感じに自然になっちゃうと思うんですけど」と言われたことを明かしていた。
その言葉に「絶対そうならないようにしようと思って」と言っていたバカリズムだが、実際はやはり、トーク上手のバカリズムが場を回す形に。なにしろアイドル番組「アイドリング!!!」のMCを9年にわたって務めてきた実績もあり、女性出演者をリードするのはお手の物だろう。
「バカリズムは二人に対し『プライベートで会ったりするんですか?』と質問。その話題からトークを広げる狙いだったのかもしれません。ところがイワクラによると『プライベートでは会わない』とのこと。波長が合いそうだといぶかるバカリズムでしたが、その理由がなんとも示唆に富んでいたのです」(女性誌ライター)
波長は合うと認めつつ、イワクラは「仲良くなりすぎると『嫌だな』と思って」と説明。それを受けて吉住も、仲が良くなりすぎると「この人のここ、ちょっと気になるな…」という感情が芽生えてくると説明だ。
二人の言葉を即座にくみ取ったバカリズムが「嫌いになりたくないからだ」と返すと、二人とも「そう」と肯定。イワクラと吉住は現在の距離がちょうど良いそうで、吉住はイワクラについて「今のところ大好きです」と断言。イワクラは、相手に対してムカつくなどと思ったりすると「そこから一気に嫌いとかになっちゃう」との危惧を示していた。
「このエピソードは年齢や性別を問わず、友だち関係を長続きさせるコツを示していたと言えるでしょう。幼馴染や同級生であればズブズブの深い関係も良いものですが、仕事関係で知り合った間柄では、あまり近づきすぎるのも考えもの。イワクラが指摘したように、相手に対するムカつきやイラつきを感じない程度の距離感が、番組共演者としてはちょうど良いのかもしれません」(前出・女性誌ライター)
番組MCとして様々な女性タレントを見てきたバカリズムには、二人の説明がすぐさま腑に落ちた様子。イワクラと吉住については「お互いそれが分かっているからいい」と評しつつ、ちょうどいい距離だと思っていた相手が近づいてきたときには困惑すると明かし、吉住は「バカリズムさんでもそういうのあるんですね?」と驚いていたようだ。
4月に番組がスタートし、初めてがっつり絡むこととなったイワクラと吉住。二人がプライベートで遊んだりしないよう、番組スタッフも願っているのかもしれない。