【六本木クラス】もはや本家を越えた?新と葵のハグが「梨泰院クラス」を上回っていた!

 そのシーンには男女を問わず、胸がキュンキュンしたことだろう。

 8月25日放送のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)では、主人公の宮部新(竹内涼真)と、新の店でマネージャーを務める麻宮葵(平手友梨奈)が熱いハグを交わす場面が大きな話題を呼んでいた。

 美人で文武両道、しかもフォロワー76万人のインフルエンサーでもある葵は、あまりの優秀さゆえに世の中に白けていた。ところが居酒屋を経営する新と出会い、父親をひき逃げ事故で殺した長屋親子への強烈な復讐心を目の当たりにし、いつしか新に恋をしていたのだった。

 そして今回、ひき逃げ事件の真犯人である長屋龍河(早乙女太一)をそそのかし、ひき逃げについて得意げに語らせることに成功。その音声をスマホで録音し、世間に公表すると龍河を責めたてたのである。

「激怒した龍河に追い回され、六本木の路上で捕まってしまった葵。ビンタを浴びて流血するも、スマホを奪われたら最後とばかり必死に抵抗します。そこに新が駆けつけ、葵を救出。龍河は通報で駆け付けた警察官に暴行容疑で逮捕され、パトカーに乗せられていきました」(テレビ誌ライター)

 殴られた頬を心配されると「こんなの全然痛くないです」と強がる葵。すると新は葵を抱きしめ、頭を撫でながら「ゴメンな」と耳元にささやいたのだった。

 そのハグは実に22秒にも及び、第8話の序盤におけるハイライトに。これまでは葵が一方的に新のことを好きなだけだったが、初めて新のほうから葵を抱きしめるという場面になっていたのである。

新が葵を抱き寄せると、葵も新の背中に腕を回して熱いハグを交わしていた。トップ画像ともに©テレビ朝日

 とはいえ新には葵に対する恋愛感情はないはず。あくまで強い感謝の気持ちと謝罪を込めたハグだったはずだ。そんなハグシーンには、もう一つ注目すべきポイントがあったという。

「抱きしめられた葵は、新の肩に顔を埋めながら微笑み、自分も新の身体に腕を回してハグ。若い男女がお互いを抱きしめあうという熱いシーンになっていました。ところがこの場面、原作にあたる韓流ドラマの『梨泰院クラス』では、主人子のパク・セロイがただチョ・イソを抱きしめるだけ。イソは突然のハグに驚いた顔で固まったまま、自分から手を回すことはなかったのです」(韓流ドラマ好きの女性誌ライター)

 ほぼ「梨泰院クラス」の内容をトレースしている「六本木クラス」だが、回が進むにつれて日本版オリジナルの演出も目立ってきているようだ。とくに葵に関しては、原作のチョ・イソがソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)というキャラ設定をより強く感じさせているのに対して、葵は可愛らしさを前面に押し出す演出が目立つ。それゆえ新に対しても原作よりも積極的に迫っているのではないだろうか。

 実際、新が経営する居酒屋・二代目みやべのスタッフを「梨泰院クラス」と見比べた場合、最も違いを感じさせるのが葵だ。「六本木クラス」を観てから「梨泰院クラス」の同じ場面を観てみると分かるのだが、元組員の内山良太(中尾明慶)やトランスジェンダーの綾瀬りく(さとうほなみ)、そして長屋HDの次男である龍二(鈴鹿央士)らに関しては、どっちがどっちか分からなくなるほどに違和感を感じさせないようになっている。

「それに対して葵とチョ・イソでは、立ち振る舞いや表情も含めて二人の違いがかなり目立っています。リメイク作品ではそういった違いに不自然さを感じることも少なくありませんが、『六本木クラス』に関しては日本版独自の演出として成功しているのではないでしょうか」(前出・女性誌ライター)

 すでに一度、新とのキスシーンを披露している葵だが、「梨泰院クラス」には今後、お互いにむさぼるように唇を求めあうシーンも控えている。果たしてその場面を平手がどう演じてくれるのか。葵がチョ・イソを越える姿に期待を高める視聴者も多いことだろう。