雨中の号泣シーンより、中盤のラブラブぶりに衝撃を受けた視聴者も多かったようだ。
9月1日放送のドラマ「六本木クラス」第9話では、主人公の宮部新(竹内涼真)から「好きになるな」と突き放された麻宮葵(平手友梨奈)が、雨に打たれながら号泣するラストシーンがハイライトとなった。
居酒屋「二代目みやべ」を経営する新に心を惹かれ、せっかく入学した超一流大学を中退して同店のマネージャーに就任するなど、新に尽くしている葵。しかし、もともと色恋には無頓着なうえ、高校生の時から楠木優香(新木優子)を好きでい続ける新は、葵からの求愛にまったく気づいていなかった。
そんな新への猛アタックを隠そうともしない葵。運営会社「株式会社RC」のオフィスを拡張した際には、店のスタッフ全員で記念撮影するも、その撮影時にも新の腕に抱きつくなど彼女のラブラブぶりは痛ましいほどだ。
そんな「新ラブ♡」を行動で示すなかで、視聴者を驚かせる場面もあったという。
「中盤では新のもとにテレビ局から、料理対決番組『三ツ星スタジアム』への出演を依頼する連絡が入りました。すると電話を切ったところに葵が近寄り、新の左腕にグイッと抱きついたのです。その抱きつき方がなんとも艶っぽく、まるで自分の胸を新の腕に押し付けるかのような密着ぶり。3秒ほどで新は腕を振りほどきましたが、手の甲で葵の胸をこすり上げるように腕を抜いたのもまた衝撃的でしたね」(芸能ライター)
元アイドルならもうちょっと遠慮がちに抱きつくかと思いきや、まるで自ら胸の感触をアピールするかのような熱い抱擁には視聴者もビックリ。葵を演じる平手のファンからは<竹内涼真、ズルいなあ>と怨嗟の声も続出していたのである。
第3話では酔いつぶれた新に葵がキスをするシーンもあったが、最後は葵の後頭部から映すようにカメラの位置が変わっており、二人が実際に唇を接していたかどうかは分からず終いだった。
それが今回は誰がどう見ても、新が葵のバストを感じていたのは確実。ファンは竹内を羨むとともに、平手がここまで大胆な演技を見せたことに驚いていたことだろう。
「しかも葵が新の腕に抱きついて喜ぶというこのシーン、原作にあたる韓流ドラマ『梨泰院クラス』には存在しておらず、『六本木クラス』のオリジナル演出なのです。『梨泰院クラス』でもテレビ番組出演を依頼する電話がかかってきますが、チョ・イソ(葵に相当するキャラ)は他のスタッフと同様に真面目な顔つきで出演の可否について話し合っています。その場面であえて、葵が新ラブを隠そうとしないのは、本作にて葵(平手)の存在感が大きくなっていることの表れではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
この「六本木クラス」では登場人物のキャラ設定が「梨泰院クラス」を踏襲しているなか、麻宮葵に限っては、原作のチョ・イソよりも可愛らしさを前面に押し出す演出になっている。本来はソシオパスという設定の葵だが、作中ではむしろ「新ラブ」を隠そうともしない恋愛体質が目立っているのである。
おそらくはその日本流演出が、「六本木クラス」の視聴率回復にもつながっているはず。第9話では世帯平均視聴率がシリーズ最高の10.2%に達し、初の大台越えを達成した。この調子なら「梨泰院クラス」の最終回で展開されたキスシーンの再現にも、期待が高まるというものだ。