【ちむどんどん】ヒロイン黒島結菜、作品に思い入れのないことをにじませていた!?

 その質問で答えに窮するとは、「やはりそうだったのか」と感じた視聴者も多かったことだろう。

 9月9日放送の情報番組「あさイチ」(NHK)では、トークコーナー「プレミアムトーク」のゲストに、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインの青柳暢子を演じる黒島結菜が出演。朝ドラに関する話題や、黒島自身の人となりに迫るトークが展開された。

 その黒島は17歳で沖縄から上京。当初は毎日のように渋谷などの繁華街を出歩き、上を見ては「東京だあ!」と感心する生活を1年ほども送っていたという。

「番組では共演経験もある女優の川栄李奈がVTR出演。黒島とはプライベートで会うこともあるそうで、待ち合わせの際にはマスクもせずに駅の改札から出てくる黒島の姿に驚いていたとのエピソードが明かされました(※コロナ禍以前の話)。川栄は周りに気づかれると心配していたのですが、黒島は全然平気だと答えていたそうです」(テレビ誌ライター)

 ただ朝ドラヒロインになるとさすがに話は別だ。黒島自身も「この期間中は散歩してても『あ、ちむどんどん!』『まさかやー!』とかけっこう言われることが増えて」と述懐。あらためて朝ドラの影響がすごいと実感したことを明かしていた。

 また、ヒロインを務めたことにより自分にも変化があったと説明。人見知りがなくなるなど、「この1年、性格が明るくなったような気がします」と、約11カ月にも渡った撮影期間を振り返っていた。

涙のクランクアップシーンではこんな笑顔も。もしや、やっと解放されるという安堵なのだろうか。©NHK

 このように朝ドラ出演が大きな経験になった様子の黒島。だがそんな説明とは相反して、彼女自身はこの「ちむどんどん」にさしたる思い入れもなかったのかもしれない。そんな様子を感じさせるトークが垣間見られたというのである。

 番組には視聴者からたくさんのメッセージが送られ、その数は実に1140枚以上にも及んでいた。エンディングでは一部のメッセージが張り出され、そこには<一番楽しかった撮影のシーンはどこでしたか?><料理のシーンで自信あるシーンはありますか?>といった質問が読み取れた。

「そのなかから番組では『黒島さんが一番「ちむどんどん」することはなんですか?』との質問をチョイス。心がどきどきするという意味のタイトルを持つ本作のヒロインには絶好の質問でしょう。ところが黒島、普通なら絶対に想定質問として答えを用意しているであろうこの場面にて『うーん、なんだろう?』と絶句。なんと10秒以上も考えあぐねた末に、毎朝、犬の散歩に行くとのエピソードをひねり出していたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 黒島によると、撮影ではスタジオにこもりっぱなしだったため、「朝に外出てその1日の空気を感じた時に『はあ、ちむどんどんする』っていうか」との思いを明かしていた。

 しかし当の黒島には申し訳ないが、この答えでは朝ドラヒロインとしてはもちろん、芸能人としてもあまりにも薄すぎることは明らか。いくら人見知りな性格だったとは言え、さすがにこのトーク内容ではヤバいのではないか。

「この薄っぺらな答えには、黒島自身が本作に『ちむどんどん』していない現実を示していたのではと思わされます。この日の黒島からは、ドラマについてあれもこれもしゃべりたい!という気概がほとんど見受けられなかったのです。多くの視聴者からは《史上最低の朝ドラ》との烙印を押されている本作ですが、演者としても手ごたえを感じられなかったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 もともと中途半端が嫌いな性格で、白黒をハッキリ付けたがっていたが、最近は「グレーを持つようになってきた」と語っていた黒島。もしかしたら「ちむどんどん」のヒロイン経験を通して“グレー”を受け入れざるを得なくなったのかもしれない。