乃木坂5期生・五百城茉央&奥田いろはのギター合奏で演奏が異なっていたワケとは?

 乃木坂5期生が初のギターデュオに挑戦! サスケの「青いベンチ」を見事に弾き語りで披露した姿に、ファンから<上手すぎる!>といった歓声が飛んでいたようだ。

 9月26日深夜放送の「新・乃木坂スター誕生!」(日本テレビ系)では、五百城茉央と奥田いろはがギターを手にデュエットに挑戦。弾き語りをしつつハモりもこなすという高難易度の楽曲を、二人は果たして演り通せたのだろうか?

 演奏前にMCのオズワルド伊藤から「番組でギター弾くの初めてだよね?」と問われた五百城は「これまでのなかで一番頑張ったんじゃないかってくらい頑張ったから」と、練習の大変さを口に。ギターを特技とする奥田も「いままでスタ誕で何曲かギター弾かせていただいたんですけど、比にならないくらい本当難しくて」と、その難しさを吐露していた。

 しかも二人が挑戦した「青いベンチ」は、huluで配信されている「新・乃木坂スター誕生!5期生の挑戦」において、「プロでもイヤな顔をするほどのコード展開が求められる楽曲」とのテロップが表示されていたほどの難曲。1本の指で複数本の弦を同時に押さえる「バレーコード」が多用されているほか、1小節内で2コードを展開するなど指の動きが複雑で、歌いながら弾きこなすのは相当に困難な楽曲だ。

「それに加えて楽器を合奏する場合には、二人のレベル差も考慮する必要があります。奥田のほうがギター歴が長いようで、実際の演奏では奥田が16ビートを刻んでグルーヴ感を出しながら、五百城は8ビートで着実にタイム感を維持。そのためピックを持つ右手のストロークが二人で異なっており、傍目には違うフレーズを弾いていたように見えたかもしれません」(音楽ライター)

 ハモりの場面では五百城が主旋律を担当し、奥田は低音部のパートを担当。そのため歌唱面では奥田のほうが難易度が高く、「5期生の挑戦」(hulu)では奥田が音程を取るのに苦しむ姿も映し出されていた。

 練習の甲斐あって、本番ではキレイなハモりを聞かせてくれた二人。この本番も本来は1回目でオーケーが出ていたものの、出来栄えに納得の出来なかった二人は撮り直しをお願いしていた。その2回目では納得のいく歌唱ができていたようで、本編で放送されていたのは撮り直したほうだったのである。

ギターを手に笑顔を見せる五百城&奥田だが、その笑顔の裏には相当な努力があったようだ。トップ画像ともに「新・乃木坂スター誕生!」公式ツイッター(@nogista_ntv)より。

 そんなギター合奏&ハモりには前述のビート感だけではなく、二人の演奏に見た目でも分かる違いがあったという。ギター合奏では基本的に同じコードを弾くものだが、二人の指使いが違って見えていたというのだ。

「一つには『G』の押さえ方が違っていました。その『G』は小指で1弦を押さえつつ、薬指で6弦を押さえるというフォームが難しく、手の小さな女性には厳しいコード。身長166センチと大柄な五百城は通常のフォームで押さえていましたが、少し手の小さい奥田は薬指ではなく中指で6弦を押さえる変則フォームになっていました。もちろん実際の演奏に支障がなければどちらの押さえ方でも問題はありません」(前出・音楽ライター)

 そしてもう一つの違いは「平行コード」の押さえ方だ。ギター歴の長い奥田は人差し指で全部の弦を押さえる「バレーコード」も苦にしていない様子で、「F」コードの形を維持したままより高い音程のコードを押さえる平行コードを駆使していた。

 それに対して五百城はほとんどバレーコードを使っていなかった様子。とくに楽曲の終盤では明らかに五百城と奥田の押さえているコードが違うことが、誰の目にも明らかだったのである。

「五百城は『G』のフォームを維持して手を移動するタイプの平行コードを使っていました。これはわりと珍しいフォームであり、五百城ならではの演奏スタイルと言えるかもしれません。またコーダ(曲の最後の部分)では、奥田がAフラットを弾いていたのに対し、五百城はDフラットを弾いていた様子。どうやらコードでもハモりを入れて曲をフィニッシュしていたようです」(前出・音楽ライター)

 見た目以上に高度なプレーを見せてくれた五百城&奥田。演奏後には一ノ瀬美空の発案で「カフェオーレ」というデュオ名を命名されていた二人だが、ファンとしてはぜひ、今後もカフェオーレの演奏を楽しみたいところだろう。