その笑顔こそ、彼女の本当の素顔だったのかもしれない。
10月20日放送の「櫻井・有吉 THE夜会」(TBS系)に、女優の黒島結菜が出演。9月までNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演していた彼女が、朝ドラ当時には決して見せなかった表情を次々と披露し、視聴者を驚かせたという。
今回は10月21日にスタートする連続ドラマ「クロサギ」(TBS系)で黒島がヒロインを務めていることから、その番宣として黒島が初のバラエティロケに挑戦。事前に「やりたいこと」のアンケートを取ったところ、7項目もあげてきた欲しがり屋さんだったようだ。
「まず驚いたのは、楽屋から現れた黒島の髪型。『ちむどんどん』当時から髪を切ったようで、高い位置にアップでまとめていることも相まって、可愛らしさが増していたのです。その一方で手足の激細ぶりも目立っており、ドラマ『アシガール』(NHK)などかつての出演作に比べても痩せているのは明らか。悪評まみれだった『ちむどんどん』の撮影が続いたなかで、心労により痩せこけてしまったのではと心配になりましたね」(テレビ誌ライター)
その黒島、「ちむどんどん」の放送中に「あさイチ」や「土曜スタジオパーク」に生出演した際には、あまりもの覇気のなさに視聴者が心配していたもの。もともとハシャぐタイプではないにせよ、生気のない様子でボソボソと受け答えする姿には、せっかくの主演作がまったく評価されていないことに気苦労しているではとの声もあがっていたものだ。
そんな黒島が今回、初のバラエティロケに挑戦するということで、果たしてロケそのものが成立するのかと危惧した視聴者も少なくなかったはず。ところがそんな心配など吹き飛ばすかのように、彼女は数々のバラエティ体験をエンジョイしていたのである。
最初の挑戦は「THE夜会」でも定番の激痛足つぼマッサージ。日本一痛い足つぼ師で知られる與那嶺茂人氏は沖縄出身で、初対面の黒島に「私もちむどんどんロスに入っている」と話しかけては、進行役のシソンヌ長谷川から私語禁止と注意されていた。そのやり取りにさっそく笑みをこぼすあたり、なんだかこれまでとは様子が違うではないか。
最初は「クロサギ」で共演する平野紫耀が体験。椅子からのけぞり落ちるほどの痛がりように黒島は心底驚いた表情でリアクションし、当惑しつつもなんだか嬉しそうな様子だ。そしていざ激痛足つぼマッサージに挑戦する黒島。当初は「本当に痛いのかな?」などバラエティ的な演出を怪しんでいたようだが、果たしてその結果は?
「不安そうな表情の黒島は、足裏をグリグリされると眉間にシワを寄せ、『ちむどんどん』では決して見せたことのない真に迫った苦悶の表情に。椅子の手すりを両手で握りしめて痛みに耐える様子にウソ偽りはなく、強い刺激に『あっ♡』という高い声を出した姿には、もはや視聴者も辛抱たまらんといった具合に興奮していたことでしょう。それほどまで黒島は素の反応を見せてくれたのです」(前出・テレビ誌ライター)
足つぼ刺激はどんどん強くなり、黒島は「痛い痛い痛い痛い!!」と連呼。身をよじらせて痛みに耐える姿にはもはや、朝ドラ女優の面影は消え失せていたようだ。
ここで注目したいのは、有吉らと共に夜会ハウスでロケVTRを見守っていた黒島の表情だ。その顔つきは実に明るく、自分が苦悶する様子を楽しそうに眺めていた。その姿は前述の「あさイチ」などで見せていた、何かに追い詰められているようなビクついた態度からは別人かと思うほどに代わっており、朝ドラの呪縛が解かれたのか、まるで憑き物が落ちたかのような表情だったのである。
「足つぼ師から『まだ平野さんの半分くらいです』と告げられると、黒島は『ええっ!』と絶叫。声のボリュームには『ちむどんどん』当時には決して聞くことのできなかったガチな驚きが含まれていました。しかも黒島は『じゃあ同じやつ』と、激痛マッサージのお代わりをリクエスト。見守っていた平野は『ストイック~』と驚いていましたが、そんな心の強さこそが『ちむどんどん』をなんとか最後まで駆け抜けることができた原動力のひとつだったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
その後も催眠術体験やドライブ体験、そして初のドッキリ仕掛け人など、バラエティロケを存分に楽しんでいた黒島。その姿を見れば本当の黒島は表情が豊かでチャレンジ精神があり、笑顔がとても可愛らしい女優だと再認識できたのではないだろうか。