【舞いあがれ!】由良先輩が見せた満面の笑顔!吉谷彩子は「ビズリーチ」超えで女優として開花か

 過去イチの笑顔に「可愛い~!」とメロメロになった視聴者も多かったことだろう。

 11月4日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第25回では、人力飛行機「スワン号」のテストフライトに挑むヒロインの岩倉舞(福原遥)を、前任パイロットの由良冬子(吉谷彩子)が笑顔で励ます場面があった。そこで由良が見せた表情に多くの視聴者が虜になっていたようだ。

 2回生の由良は6月のテストフライトで墜落し、左脚を骨折。スワン号はパイロット不在の緊急事態に陥っていた。由良を尊敬している1回生の舞が代役パイロットに志願したものの、由良は甘いものではないとピシャリ。だが自ら中古のロードバイクを購入して猛特訓に励む姿に加え、舞自身が部員たちの期待を背負いこむ覚悟であることを知ると、一転して舞のサポートに回っていたのである。

「退院後の由良は松葉杖をつきながら、舞のトレーニングをサポート。パイロット経験者にしか分からない精神面でのアドバイスは、舞の大きな支えとなっていました。さらには駆動試験を経て自信を失いかけていた舞に、それまで見せたことのなかった満面の笑顔をしてみせることで、落ち込まないように気を配ったのです」(テレビ誌ライター)

 8月上旬には機体の仕上がりを見る駆動試験を実施。学校のグラウンドに機体を据え付け、固定した状態でペダルを漕いでプロペラの回転を確認したり、水平尾翼と垂直尾翼の動きをチェックする重要な試験だ。

 駆動試験の出来栄えに大満足した部長の鶴田(足立英)は、「今日は上出来やぁ!」と叫びながら部室に戻った部員たちを労っていた。だがいまいち浮かない様子の舞は、由良に「先輩、部室のバイクとは全然ちゃいました」と正直な感想を吐露。そんな舞に「走り出したらペダルはもっと軽くなってな」と説明した由良は、これ以上ない笑顔で「空に浮かんだら、ペダルのことなんか忘れてまう!」とアドバイスしたのだった。

「その場面に視聴者からは《由良先輩の満面の笑みが可愛い》《すごく柔らかい表情するようになった》と絶賛の声が続出。由良を演じる吉谷の可愛らしさが存分に発揮された場面だったと言えそうです。その吉谷は子役からの長い芸能経験があり、知名度も十分ながら、今回の由良役が女優としてさらに飛躍する大きなきっかけになる予感を抱かせます」(前出・テレビ誌ライター)

公式ツイッターに掲載されたオフショットでも最高の笑顔を見せてくれている由良先輩こと吉谷彩子。トップ画像ともに©NHK

 31歳の吉谷は、すでに18歳で映画「TENBATSU」に主演していたほか、NHKでは大河ドラマと朝ドラの両方で3作品に出演している売れっ子。それになんといっても2016年から出演している「ビズリーチ」のCMで全国的な知名度を獲得していると言えるだろう。

 ただ、出演作は多いものの地上波ドラマでの主演経験はなく、唯一の主演ドラマは2020年10月期の「ハルとアオのお弁当箱」(BSテレ東)のみ。他の作品でも単発での出演が多く、女優としてよりも「ビズリーチさん」として覚えられているのが実情なのである。

「そんな吉谷にとって今回の由良はまさにハマリ役だったのではないでしょうか。陸上部経験があり、美容の秘訣は筋トレという彼女にとって、由良の役はピッタリ。ベリーショートの髪形にも果敢に挑戦し、それが似合っている姿もさすがです。氷のように冷たくかたくなだった由良先輩が、今では舞を温かく支えているという心情の変化を余すところなく表現する演技力は、業界関係者も注目するところ。『舞いあがれ!』の終了後には、プライム帯のドラマに高い番手で起用されることは確実でしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 今回見せてくれた笑顔には「ビズリーチ級」との声もあがっている吉谷。本作の後はその「ビズリーチ」においてさえ、「由良先輩の笑顔」と評されるようになっているのかもしれない。