この12人をしっかりと丸暗記することが、おひさまとしての第一の務めとなりそうだ。
日向坂46に新加入した四期生12人がついに出そろった。11月6日深夜の「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)では、四期生プロフィール丸暗記紹介企画の後半編を放送。全員のプロフィールと特技が披露され、後半では四期生曲の「ブルーベリー&ラスベリー」をスタジオでパフォーマンスする姿も映し出された。
その四期生は9月22日から一人ずつ、プロフィール動画が公開。ベールが明かされるにつれて、ファンの中からはこんな声もあがっていたというのである。
「それは『見分けがつかない』というもの。アイドルに興味のない中高年層が口にするならともかく、おひさま(日向坂ファン)の間からもそんな声が聞こえていたのです。理由の一つは12人全員がロングヘアで統一されており、見た目での区別がつきづらいこと。そして身長や体型面でもさほどのバラツキがなく、《誰が誰だか分からない》との声もあがっていました」(アイドル誌ライター)
四期生の身長は公表されており、平均は157.8センチ。最長身は165センチの清水理央で、もっとも小さいのは151センチの渡辺莉奈だが、渡辺は2009年生まれの13歳ゆえ今後もまだ伸びる可能性がある。そうなると飛び抜けて大きいメンバーや小さいメンバーはいないようであり、それでいて髪型が一緒とくれば、見分けがつかないと嘆くファンが続出するのも致し方のないところだろうか。
今年2月に加入した乃木坂46の5期生では、ショートカット(当時)の中西アルノがいたり、同じロングヘアでもパッツン前髪の小川彩とウェイブのかかった井上和では見るからに違っていたもの。それに比べると日向坂46の四期生は全員が同じように前髪を作っており、髪の長さもほぼ統一。わざと見分けがつかないようにしているとの声があがるのも無理のないところだ。
「ところが2週にわたって行われたメンバー紹介企画では、当たり前のことですがそれぞれの顔つきが全然違っていることがありありと示されました。また千葉県出身者が5人も固まっている乃木坂5期生に対して、日向坂四期生では北海道(藤嶌果歩)や福井県(平岡海月)、鳥取県(平尾帆夏)など出身地もバラバラ。アイドル業界には数多い愛知県出身者(山下葉留花)も日向坂46では初めてです。しかも山下は、メジャーなアイドルグループではめったにいない“元会社員”という肩書きを持っているなど、実は個性豊かな12人であることが示されたのです」(前出・アイドル誌ライター)
今回のメンバー紹介企画を経た後では、<見分けがつかない>という印象が通用しないのは明らか。それでもまだ12人の見分けができないようであれば、その人はもはや「おじさん化」していると指摘せざるを得ないところだろう。もはや四期生を見分けられるかどうかは、ファンのおじさん化を測るリトマス試験紙さながらなのだ。
運営側としてはあえて髪形などの外見を寄せることで、内面からにじみ出てくる個性を際立たせたかったのではないか。その個性を感じ取ることが「おじさん化」を防ぎ、現役バリバリのおひさまとしてファン活動を続けていく秘訣なのかもしれない。