その当時の非選抜メンバーは、尋常ではない暇を持て余していたようだ。
元乃木坂46の中田花奈が11月8日に放送されたバラエティ番組「爆問×伯山の刺さルール」(テレビ朝日系)に出演。乃木坂46に加入した初期に経験したどん底時代を振り返った。
現在はプロ雀士としても活躍し、自身の雀荘カフェ「chun.」も経営するなどアイドル卒業後も順調に活動している中田。2011年に1期生として乃木坂46に加入した当初には、デビュー曲から3rdシングルまで連続で選抜入りを果たし、2ndシングルの「おいでシャンプー」では1列目のポジションに入るなど、好スタートを切っていたものだ。
その当時について中田は番組で、「乃木坂の仕事が順調すぎて、乃木坂一本でもいけるだろうと。大学は『いつかね、気が向いたら行けばいいだろう』と思って」いたと告白。しかし次の4thシングルでは初の選抜落ちを経験し、当時について「もう絶望的でしたね。ここに懸けるぞと思った時に落ちたので、初めての挫折でしたね」と回顧していた。
「乃木坂46の人気が上がるにつれて、メンバーによっては個人仕事も増えることに。売れているメンバーはリハーサルに遅れてきたり欠席することも多く、皆勤賞だった中田は『出れている自分にモヤモヤしたりする』状況だったようです。曲の振り付けも誰よりも早くマスターしていることから、欠席しがちな他のメンバーに振り付けを教える立場はキツかったようですね」(アイドル誌ライター)
現在の乃木坂46では、非選抜のアンダーメンバーだけで行うアンダーライブがあったりと、選抜以外のメンバーにも仕事が用意されている。それは国民的アイドルグループにのし上がった今だからこそ、アンダーメンバーのファンも多くなっているからだ。
しかし結成当初は公式ライバルのAKB48がまだまだ飛ぶ鳥を落とす勢いを誇っており、乃木坂46は成長過程にあったことから、外仕事のあるメンバーはごく一部に限られていたもの。アンダーメンバーには本当に仕事がなく、初開催のアンダーライブでは集客がイマイチという、今では想像もつかない状況だったのである。
「2015年放送の冠番組『乃木坂ってどこ?』(テレビ東京系)にて中田は、デビューから3作連続で選抜入りした時期を『中田の全盛期』と自虐。一方で、選抜落ちした4thシングルの活動期間中には、丸2週間ものオフを経験したと明かしていました。その期間中にスマホゲーム『パズドラ』を無課金で極めていたと打ち明け、笑いを取っていたものです」(アイドル誌ライター)
時間を持て余しつつも、働かないことには給料にも反映されないことから、お金もない。スマホゲームを無課金で極めるというのはゲーム好きにとって達成感を抱ける手法ではあるものの、中田はあくまで無課金での長時間プレーを強いられていた形だったようだ。
そんな中田も現在は雀荘カフェ「Chun.」のオーナーとして経営者の顔を持ち、バラエティ番組にも多数出演するなど、アイドル卒業後のセカンドキャリアは順調。乃木坂46時代には格上と認めざるを得なかった、白石麻衣や生駒里奈といったグループの顔たちも羨むぐらいに輝いて欲しいところだ。
(本多ヒロシ)