【舞いあがれ!】舞の人格が変わった?視聴者から「航空学校編、早く終わってほしい」の声があがり始めたワケ!

 どうやら今週から、別のドラマが始まってしまったようだ。

 11月22日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第37回では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が念願の航空学校に入学するも、気がつけば落ちこぼれ的な存在になっている姿が描かれた。その内容に視聴者からブーイングがあがっているという。

 舞の「第53回III期」は全18名で、6人ずつ3チームに分かれることに。同じチームには面接試験で嫌みを言ってきた柏木弘明(目黒蓮)や、もう一人の女子学生である矢野倫子(山崎紘菜)らがおり、倫子とは寮でのルームメイトになった。そんな状況で最年少(二十歳)の舞は、同期生のドライな人間関係に戸惑っているようだ。

 航空学校では最初、宮崎本校で4カ月間、510時間の座学が行われる。VOR航法の授業では都築教官(阿南健治)の質問に正しく答えられず、柏木が正解をフォロー。コックピット内でのプロシージャ(スイッチ操作や確認事項の手順)では、倫子がすらすらと答える姿に驚きを隠せない様子だった。

 その倫子は舞に「勉強できない人とやったって成績上がんないでしょ」と言い放っていたが、そのセリフに多くの視聴者は、<舞が「勉強できない」ってどういうこと!?>と驚いていたのである。

「舞は浪花大学(旧・大阪府立大学がモデル)の航空工学科に現役で合格しており、そもそも学力は相当高いはず。ここまでの物語でも、勉強や大学の授業に対して真面目に取り組むタイプであることが示されていました。同期生のなかでは最年少ですが、座学課程において若さが不利に働くこともないはず。それがいきなり“できない子”として描かれたのですから、舞のキャラ設定が大きく変わってしまったと視聴者が戸惑うのも当然でしょう」(テレビ誌ライター)

 そういったキャラ設定の変化は学力面だけではない。この第37回では舞が不審な行動をする様子も描かれていた。

 授業についていくため寮の自室で勉強する舞をよそに、同室の倫子はしっかりとメイクをしては着飾り、毎晩のように出かけていた。行き先が気になった舞はある日、倫子のあとをつけることに。すると彼女は寮の男子部屋に入っていったのである。

 ドアに耳をつけて聞き耳を立てるも、飛び出てきた倫子に発見され、自室に連れていかれることに。倫子から先輩らと一緒に勉強していたと聞かされた舞は「ほんなら、ここでやったらええやないですか!」と倫子を責め立てるのであった。

「正直なところ、この展開はメチャクチャですよ。倫子の行き先が気になるなら、人懐こい舞の性格なら『毎晩、どこ行ってはるんですか?』と笑顔で訊ねているはず。しかも舞が『ここでやったらええやないですか!』と主張する意味も分からない。誰がどこで勉強するのも自由であり、そういった他人の事情に余計な口出しをするようなお節介ではなかったはず。もはや人格まで変わってしまった舞の姿に、視聴者が呆れるのも当然ですね」(前出・テレビ誌ライター)

お節介キャラに変節した舞を責め立てる倫子。トップ画像ともに©NHK

 尾行が見つかった舞が変顔になるなどドタバタコメディさながらの展開には、視聴者から<悪夢の前作を思い出す…>との声まであがる始末。さすがに史上最悪の朝ドラと評された「ちむどんどん」とは違ってヒロインの舞は自分勝手なキャラではないものの、前週までとは異なり、視聴者が見守りたくなるようなタイプではなくなっていることは否めないだろう。

 果たして「航空学校編」は今後、どう展開していくのか。このまま舞が落ちこぼれのできない子、そして不審な行動や変顔を繰り出し続けるのであれば、視聴者からの<航空学校編、早く終わってほしい!>との声がやむことはなさそうだ。