過去の発言を知るファンなら、その成長ぶりに心から驚いていたことだろう。
11月21日放送の「キョコロヒー」(テレビ朝日系)では「W杯が見たくなるSP」と題して、ヒコロヒーと日向坂46・齊藤京子の二人にサッカーの魅力を伝える企画を開催。ここで齊藤が驚くほどの成長を見せていたという。
番組では芸能界のサッカー通として霜降り明星のせいや、そしてアイドル界随一のサッカーマニアであり、齊藤の同期メンバーでもある影山優佳が登場。ここで影山は齊藤に、オフサイドのルールについて説明したが、その場面には1年越しの因縁があったという。
影山は「別の番組でオフサイドを京子に説明する機会があって、頑張って説明したんですけど、まったく理解してもらえなかった」と述懐。それは昨年12月5日に放送された日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)での出来事だった。
「その『日向坂で会いましょう』で影山は、正統派の説明を展開。手持ちのホワイトボードを駆使して、ディフェンスの最終ラインよりゴール側にいる味方選手にパスを出したらオフサイドになると真っ当な説明です。しかし齊藤にはチンプンカンプンだったようで、齊藤は『ゴールキーパーがボールを持つこと』がオフサイドだと回答。これには他のメンバーも爆笑していました」(アイドル誌ライター)
その齊藤、サッカーの知識はそこからアップデートされていない様子。そこで影山は人形を使って、赤ちゃんに対して説明する体でオフサイドを優しく解説したのである。
ここで影山が使った秘策は、オフサイドポジションにいる選手を「さらば青春の光」の東ブクロに例えるというもの。「この子イジワルで、カゴ(※ゴール)の近くにめちゃめちゃずっとヘバりついてて、京子のほっぺにチューするくらいの近さ」と説明。すると齊藤は「絶対にイヤだ、死んでもイヤだ」と、影山の説明にのめり込んでいた。
「影山の説明を受けて齊藤は、オフサイドのことを『ゴールキーパーの近くに相手チームがいたらダメですよっていうヤツ』と説明。画面には《なんとなく》というテロップが出ていたものの、せいやは『ざっくり合ってるよ』と評価です。1年前の説明に比べたらもはや、ほとんど正解というレベルに進化していたと言えるでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
これは齊藤のすさまじい成長を示す場面だったのか。だがここで真のファインプレーを見せたのは、1分半にも満たないわずかな時間で齊藤にオフサイドを理解させた、影山の説明力にあるのではないだろうか。
1年前の「日向坂で会いましょう」で影山は、ルール的に正しい解説を展開。ただその説明はサッカーについて最低限の知識を持っている人なら理解できるものの、齊藤のように「11人でプレーする」以上の知識を持たない人には、何に関して説明しているのかさえ分からないとなってしまいがちだ。
この日、番組の序盤ではフランス代表・エムバペがドリブル突破から相手ゴール前でファウルを受け、PKをもらった場面を「影山厳選名シーン」として紹介。そのVTRに齊藤は「足速っ!」との感想こそ口にしていたものの、ファウルの場面では何が起こったのかも理解できていない様子だった。
「そんな齊藤の反応を見た影山は、ルールをルールとして説明しても伝わらないと判断したのでしょう。だからオフサイドポジションにいる選手を『東ブクロさん』と表現し、『京子のほっぺにチューするくらいの近さ』と例えることで、《そこにいたらダメな場所》であることを齊藤にも直感的に理解させていたのです」(前出・アイドル誌ライター)
どうやらこの日の放送で最も際立っていたのは、日向坂46きってのインテリメンバーである影山の「説明力」だったようだ。