日向坂46の影山優香が、そのサッカー愛に加えてテレビタレントとしてのトーク力も示すことができたようだ。
11月23日のサッカーW杯1次リーグ「日本vsドイツ」では、ABEMAの試合中継に影山がゲスト出演。試合後のスタジオトークでは周りの状況を見て創造的なプレーを繰り出すファンタジスタかのごとく、解説のゴン中山こと元サッカー日本代表の中山雅史に見事なパスを出したというのである。
「試合後のトークは意外に長引き、進行担当の貴島明日香が途中で『みなさん、本日は遅くまでありがとうございました』といったんトークを締めようとするなど、進行が少しグダグダ気味になっていました。その流れをおもに千鳥・ノブが繋いでいたのですが、そのなかで影山が絶妙なタイミングで中山への質問を繰り出したのです」(芸能ライター)
それはトークの後半部分、影山が「中山さんから見て、今日の試合の日本はどこが一番シビれましたか?」と訊ねた場面だ。この時点でトークの内容は今後の試合日程や、中山が国会斉唱時にスタジオで起立していたという、日本vsドイツの試合内容には関係ない話題となっていた。その流れを彼女は一気に、試合の話へと引き戻したのである。
その質問に中山は「やはり、前半を本当に耐え忍んだ。もうひとつやられてたらこういう結果には当然ならなかったんですけども、そこをしっかりと守り抜いた。そこから後半に対しては恐れを持たずに積極性を持って前に出たっていうものが、こういう結果を生んでくれたのかなと思います」と返答。
すると影山はすかさず「シュートを10本以上打たれて、1点しか入らなかった」と話を継ぎ、中山も日本のシュートが少なかったことに触れつつ。「チームとしての戦い方っていうものができたのが素晴らしかったですね」と答えていたのである。
「質問の内容もさることながら、トークの行方を見ながら絶妙なタイミングで質問を繰り出した影山には、テレビタレントとしての優秀さが垣間見られました。中山の返答に応じてシュート数の話を持ち出したところには、会話のテンポ維持も意識していたのかと驚かされましたね。これは彼女の深いサッカー知識に加えて、坂道グループのなかでも最もバラエティ力が高いと定評の日向坂46で揉まれてきた経験も、その背景にありそうです」(前出・芸能ライター)
サッカーに詳しく、マニアックな質問を繰り出せるタレントは芸能界には少なくない。影山はそんな要素に加えて、トークの進行具合を見ながら新たな話題を振る創造性をも兼ね備えているようだ。
今回の試合後トークでも、この日の28時から「ベルギーvsカナダ」の試合があることが紹介されると、すかさず「カナダ戦は日本も戦っているから」とコメント。そこから中山が「ベルギーにリベンジするための大会でもあるわけですから」と話を続け、話題を膨らませていた。
また次戦のコスタリカ戦については「コスタリカはとくに若手選手に力を入れているという噂があるので、日本と戦ってどうマッチアップしていくかというのは注目ですよね」と、試合での注目テーマまで披露。もはやその役割はゲスト出演者の枠を超え、司会進行役も同然だったのである。
「マニア級の知識と、場を進行させるトーク力。その二つを兼ね備える影山は、今後のテレビ番組におけるアイドル起用にも影響を与える可能性すら感じさせてくれました。野球やバスケットボールなど他のスポーツでも『第二の影山優香』が登場する可能性に期待も高まるところです」(前出・芸能ライター)
スポーツ中継にアイドルが出演している姿に視聴者が違和感を抱かないようになったら、それは影山の功績と言えるのではないだろうか。
※トップ画像は影山優香公式インスタグラム(@kageyamayuka_official)より。