来年、その妄想が現実になっていることをファンは祈っていることだろう。
11月27日深夜放送の「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)では、3年ぶりとなる「妄想みらいヒストリー Episode3」を開催。これは日向坂46のメンバーが自分の未来を妄想し、年表形式で発表するという企画だ。
トップバッターで登場したのは1期生の潮紗理菜。彼女が考えた妄想みらい年表では、25歳となる2023年に「日向坂46の曲が運動会で使われるほど国民的に」と予想していた。潮はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が全国的に運動会など様々な場面で踊られていたと指摘し、そのレベルに達したいと語った姿は、その意気や良しと評価したいところだろう。
だがその願望は一方で、自分たちの立ち位置を如実に示すことにもなってしまったというのである。
「運動会で使われる楽曲は、子どもたちはもちろん保護者の大人でも耳馴染みのあるヒット曲から選ばれるもの。たとえば小学館が小学校教員向けに展開している教育情報メディアの『みんなの教育技術』では、ウェブサイトに運動会向けのダンス動画を5曲分掲載しています。そのラインアップには、年末のNHK紅白歌合戦で日向坂46と共演するアーティストの楽曲も見受けられるのです」(子育て中の女性誌ライター)
その5曲とは「夜に駆ける」(YOASOBI)、「Permission to Dance」(BTS)、「Universe」(Official髭男dism)、「Mela!」(緑黄色社会)、そして「残響賛歌」(Aimer)。そのうち3アーティストが年末の紅白に出場する予定で、今年は出場しないYOASOBIも、昨年の紅白には出場していた。
今年の出場アーティストでは、さすがにOfficial髭男dism(3回目)は別格と言える存在だが、緑黄色社会とAimerは今回が初出場。それに対して日向坂46は今年が4回目の出場となっており、紅白歴で言えば日向坂46のほうが先輩にあたる。
だが「運動会で使われるほど国民的」という観点で見ると、日向坂46はその2組に後れを取っている形だ。しかも「Mela!」は配信が始まった2020年にはすでに各地の小学校を中心に運動会で楽曲が使われており、実は一昨年の段階ですでに日向坂46は緑黄色社会に負けていたことになる。
「ただ日向坂46を弁護すると、彼女たちがメジャーデビューを果たしたのはけやき坂46から改名したあととなる2019年のこと。一方でAimerは2011年にデビュー、緑黄色社会は2017年にメジャーデビューしており、楽曲が世に出たタイミングでは日向坂46が最も遅いのです。それゆえ潮が2023年に自分たちの楽曲が運動会で使われるようになるとの年表を作ったのは、実のところ着実な目標と言えるかもしれません」(アイドル誌ライター)
果たして来年、日向坂46の楽曲を運動会で聞けるようになるのか。子育て世代のおひさま(日向坂ファン)は、その日が来ることを心待ちにしていることだろう。
※トップ画像は© Seed & Flower LLC.