【舞いあがれ!】倫子がキャラ変?舞と柏木のデートを応援する姿に「そんな人じゃない」との疑問続出!

 日付が変わると、人格まで変わってしまうようだ。

 12月15日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第54回では、柏木(目黒蓮)からデートを申し込まれたヒロインの岩倉舞(福原遥)に、寮で同室の矢野倫子(山崎紘菜)がメイクを施す様子が描かれた。その姿に首をひねる視聴者が続出していたという。

 舞から事情を聞くまで、柏木が舞に告白していたことを知らなかった倫子。メイクし終わった後には柏木のためにメイクしたのではないと前置きしたうえで、「これは舞のため」と断言。「自信を持ってちゃんと自分の気持ち、伝えといで」と、舞のデートを後押ししていた。

 航空学校の同期18人のうち、女性は舞と倫子の二人だけ。同性ならではの絆が表れていた場面だったが、ここで倫子が見せた態度に視聴者は疑問を抱いていたのである。

 前日の第53回で倫子は、妻との離婚話が進んでいる同期の中澤(濱正悟)に対して、中澤がパイロットへの夢を追いかけられるのは「中澤が男だからだよ」とジェンダー論をぶつけていた。男社会の商社で“女の子扱い”されていた倫子は、パイロットになることで見返したいという気概を胸に航空学校に入学。性別の違いを感じさせることなく、日々の訓練に打ち込んでいるのである。

「そんな倫子がなぜ、訓練途中という大事な時期に『同期の女子に告白』した柏木との恋愛を後押しするのか、まったくもって意味不明です。柏木は自己中心的な性格が目立ち、舞を見下す場面も多かったもの。その態度には倫子が最も嫌う“女性蔑視”が露呈していたのですから、倫子が前回見せた姿勢から考えれば、舞と柏木のデートを後押しすることなどあり得ないのですが…」(女性誌ライター)

舞にメイクを施した倫子の真意は…。トップ画像ともに©NHK

 前々日の第52回では、強風による釧路空港への緊急着陸というアクシデントから無事に戻ってきた舞を、出迎えた柏木がハグ。この行動を倫子的な視点から見れば「か弱き存在である女性を守りたい男性」という、性差による強弱関係の表れに映りそうなものだ。

 もちろん倫子自身、女性であることを否定しているわけではない。寮の男子部屋に勉強に行く際にはきっちりとメイクをすることで、よそ行きの顔を作るタイプだ。見方を変えれば同じ寮生同士でもきっちりとメイクをすることで、馴れ馴れしさを見せたくないのだろう。

「もしかしたら倫子は舞にメイクを施すことで、鎧を着せてあげたつもりなのかもしれません。『自分の気持ち、伝えといで』というアドバイスも、きっちり断って来いという意味だったのかも。その答えは二人が付き合うことになったことを知った時の態度に表れることでしょう」(前出・女性誌ライター)

 ともあれ制作側は、舞と柏木の交際にキュンキュンしている視聴者などほとんどいないという現実から、目を背けないでいただきたいものだ。