【舞いあがれ!】うめづにオリックスのユニフォームが!それでも店主は近鉄を愛し続けていた

 その描写に野球ファンがザワついていたようだ。

 1月27日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第81回では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が長井金属工業の慰労会に参加。その会場となったお好み焼うめづの店内に、一つの変化が映し出されていた。

 うめづの店主である梅津勝(山口智充)は筋金入りの近鉄バファローズファン。球団はオリックス・ブルーウェーブとの合併により2004年を最後に消滅したが、うめづの店内には以前と変わらずバファローズのユニフォームやフラッグが飾られており、勝の仕事着もラグラン袖が特徴の近鉄ユニフォームだ。

 1月20日放送の第76回では時代が2009年まで進むも、店内の装飾はそのまま。ところがさらに4年が経った第81回ではついに、勝も現状を受け入れていたという。

「2013年のうめづ店内には、オリックス・バファローズのユニフォームも飾られることに。近鉄時代のグッズも引き続き飾られているものの、ユニフォームの上にはオリックスのタオルもバナー代わりに飾られており、どうやら勝もオリックスファンへと宗旨替えしていたようです」(スポーツライター)

中央にオリックス・バファローズのユニフォームが飾られていた。トップ画像ともに©NHK

 どうやら勝は2010~2012年の間に、オリックスに替わったバファローズを受け入れるようになったようだ。この間、2010年には中村紀洋が楽天から戦力外通告を受け(翌年に球界復帰)、2011年末には岩隈久志がMLBマリナーズに移籍して日本球界を離脱。北川博敏が2012年を最後に引退するなど、近鉄時代のスター選手が続々と姿を消していった。

 とくに中村と岩隈は勝のお気に入りだったようで、店内には二人のユニフォームが飾られている。その二人を応援することができなくなったことで、勝も近鉄ファンの呪縛から逃れることができたのかもしれない。

「その一方で近鉄ファンの哀愁を誘っているのが、勝が仕事中に着用している近鉄のユニフォーム。かつては常に真っ白な状態でしたが、2013年現在ではソースのしみが目立つようになりました。もはや近鉄ユニフォームは新品が入手できないので、同じものを洗濯しながら使い続けているようです。さすがにユニフォームまではオリックスに乗り換えられないのかもしれません」(前出・スポーツライター)

 そのオリックスが昨季、日本シリーズに勝利したことで、ついに「バファローズとして初の日本一」が達成された。2023年の勝は、オリックスのユニフォームを仕事着にしているのかもしれない。