市川紗椰ロスを実感?「タモリ倶楽部」の終了にライトな鉄ヲタが悲しむワケ

 悲嘆しているのはガチな鉄ヲタばかりではなかったようだ。

 2月25日放送の「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)ではJR東海の全面協力により、3年ぶりとなる「タモリ電車倶楽部」のロケを開催。東京駅から大井車両基地に回送される新幹線車両を貸し切ってのロケという、まさにタモリ電車倶楽部ならではの内容に鉄道オタクは大興奮だった。

 その一方で2月22日にはテレビ朝日が、3月末で「タモリ倶楽部」を終了すると発表。今回が最後の鉄道ロケになることは確実で、視聴者は楽しさのなかに深い悲しみも抱くこととなった。

 そんな「タモリ倶楽部」終了にヘビーな鉄ヲタも大きなショックを受けるなか、むしろ悲嘆に暮れているのはライトな鉄ヲタだというのである。

「このタモリ電車倶楽部では数々の鉄ヲタ芸能人を発掘してきましたが、なかでもファンが多かったのはモデルの市川紗椰。文句なしの美人であり、タモリとの掛け合いも達者。それでいてヲタ度もしっかりと濃く、観る者を惹きつけてきました。そんな彼女がテレビ出演の場を一つ失うことに、紗椰ファンのライトな鉄ヲタたちが悲しんでいるのです」(芸能ライター)

 2022年が鉄道開業150年の節目だったこともあって、NHKでは昨年から今年にかけて様々な記念番組を放送。2月26日には昨年10月にBSプレミアムで放送された内容を2時間SPにまとめた「鉄道開業150年&JR東日本・新幹線の陣」が放送された。

 こちらも内容的には「タモリ倶楽部」に負けず劣らずの濃さ。放送時間が長いぶん、鉄ヲタの満足度は高かったはずだ。だが一方では華やかさに欠けることもまた、否めなかったという。

「同番組では鉄道好きで知られる女優の村井美樹や、鉄道好き芸人でママさんYouTuberでもある鈴川絢子らが出演し、番組に花を添えていました。しかし彼女たちには申し訳ないのですが、テレビ番組として観た場合には市川ほどの華がないのも致し方ないところ。なにしろ前日にタモリ電車倶楽部が放送されたばかりですから、こちらにも市川が出演してほしかったとの声もあるようです」(前出・芸能ライター)

タモリ電車倶楽部には欠かせない存在だった市川。市川紗椰公式インスタグラム(@sayaichikawa.official)より。

 なお市川は決して「タモリ倶楽部」にしか出演しないわけではなく、2月23日にNHK BSプレミアムで放送された「驚き!ニッポンの底力、鉄道王国物語7 お召列車SP」にも出演。その鉄子ぶりを存分に発揮していた。

 とはいえBS放送よりも、地上波のほうが多くの視聴者の目に触れやすいのも否めないところ。そして地上波にて鉄ヲタを満足させるほどに濃い内容をお届けしていたのは、タモリ電車倶楽部を置いて他にはないのである。

「相撲好きで読書の虫、そして早稲田卒の才媛でもある市川はテレビ出演も少なくありませんが、実はレギュラー番組を持っていないのです。また鉄道番組は趣味性が高すぎるのか、番組数こそ少なくないものの、放送がBSプレミアムをはじめとするBSチャンネルばかり。ライトな鉄ヲタはそこまではチェックしておらず、4月以降は市川をテレビで観る機会が激減することでしょう」(前出・芸能ライター)

 果たして「タモリ倶楽部」が終了したあと、同じような熱量で鉄道を取り上げてくれる番組は現れるのか。タモリが「ブラタモリ」(NHK)により注力するとの観測もあるものの、番組の性格的に市川がゲスト出演することはないはずだ。

 視聴者からは「タモリ電車倶楽部」を特番として存続してほしいとの声も少なくない。それが実現するならばぜひ、1時間枠などに拡大してほしいところだろう。