3月6日放送の「月曜の蛙、大海を知る。」(TBS系)では、タレントの小倉優子が大学受験に挑んだ結果を公開。リアルタイムで不合格を知る場面もあったが、その様子に驚きを隠せない視聴者もいたようだ。
小倉は早稲田大学の教育学部を目標に411日間にわたって受験勉強を重ね、6校を受験。最初に学習院女子大学で補欠合格(欠員が出た場合のみ繰り上げ合格)となったものの、第一志望の早稲田は不合格に。津田塾、学習院、成蹊でも不合格となっていた。
一方で、白百合女子大学からは自宅に分厚い封筒が到着。小倉からLINEで連絡を受けた番組スタッフは「そのまま待っていてください」と返信したものの、LINEは既読にならず、小倉家では勝手に開封。結果は見事に合格となり、一連の大学受験は1勝4敗1補欠という結果となった。
「白百合女子大学からの郵送物には『合格通知書』と書かれた書類が。大学受験を経験した視聴者は、自分が合格発表を目にした時のことを思い出して、胸熱な気持ちになっていたことでしょう。その一方で今回の放送では、かつての大学受験生が呆気にとられる場面が何度も映し出されていたのです」(芸能ライター)
番組では収録スタジオに小倉も登場し、成蹊大学の合格発表を一緒に確認。大学ホームページの「合否案内サービス」にて受験番号などを入力し、小倉自身が「5、4、3、2、1!」とカウントダウンしてクリックするも「よろしいですか?」という確認画面が表示され、出演者一同がずっこける場面もあった。
あらためてクリックすると「受験番号0125番の方は、残念ながら不合格です」とのメッセージが。「ダメだった」と天を仰ぐ小倉の姿には、大学受験のリアルが感じられたことだろう。
「これらのシーンにかつての大学経験者たちは、令和の合格発表がインターネット上で行われていることに驚く声が続出。《こんなにあっさりしてるのか》《受かっても感動が少なそう》といった感想も続出していました」(前出・芸能ライター)
番組では最初に学習院女子大学の合格発表を、小倉がネットで確認。VTRを見守っていたMCの川島明は「見に行くとかちゃうねや!?」と驚いていた。テロップでも「ワンクリックで合格が分かる」と説明されており、制作側もネット上での合格発表に驚いていたようだ。
現在の大学受験では、出願も合格発表もネットで完結し、合格者にのみ書類が郵送されてくる形。昔と違って大学の構内に合格者の名前や受験番号が掲示されることはほぼなくなっているのである。
「ネットでの合否確認はここ十数年で一気に普及し、東京大学でも2013年度から実施。個人情報保護の観点からほとんどの大学では一斉掲示も取りやめています。小倉は1983年生まれの39歳で、リアルな受験生だったのは2001年の話。当時はまだネットで合否確認できる大学はほとんどなく、小倉と同世代以上の視聴者には、合否発表がネットで行われること自体を知らない人も少なくないのです」(前出・芸能ライター)
平成生まれでも、平成ひと桁世代であれば合否発表を大学まで見に行った人も少なくない。今回の番組を見て、あらためてネット時代の到来を実感した中高年世代も多かったのではないだろうか。