3月9日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第110回では、看護師・久留美(山下美月)の父親・佳晴(松尾諭)がついに告白。しかしプロポーズの言葉がダメダメすぎて撃沈する姿が描かれた。
久留美が小学生の時に離婚し、それ以来、ダメパパキャラが定着している佳晴。しかし最近は居酒屋の仕事が板についてきたようで、エリアマネージャー昇格への声もかかっているという。だが久留美はそんなダメパパが心配でならない様子。長崎でドクターヘリに乗務するフライトナースの仕事に興味があるものの、父親を一人で置いてはいけないと迷っている状況だ。
そんな久留美の思いを知る佳晴は、かねてから好意を寄せていたラグビーカフェ「ノーサイド」店主の津田道子(たくませいこ)に告白。しかし理由を問われた佳晴は、津田と一緒になったら娘の久留美も安心だし老後も安泰だと口走ってしまい、津田は「あほ、誰があんたの家政婦になんねん!」と呆れかえっていたのである。
「後ほど久留美から責められていた佳晴ですが、この流れは明らかに、二人が結婚する将来を暗示しています。しかも久留美のほうも、ヒロイン舞(福原遥)の兄で投資家の悠人(横山裕)と良い雰囲気に。この調子だと父と娘が同時にゴールインする可能性もありそうです」(テレビ誌ライター)
作中の2015年には舞が幼馴染の貴司(赤楚衛二)と結婚。久留美と佳晴も続きそうな勢いだ。それに加えて舞の実家で町工場の株式会社IWAKURAでは、合コンに奔走していた事務員の山田(大浦千佳)が営業課の藤沢(榎田貴斗)と交際している様子。舞と関係の深い長崎・五島では幼馴染の一太(若林元太)が、大阪の百貨店に勤める百花(尾本祐菜)と交際中だ。
このように登場人物が次々と恋をしている「舞いあがれ」。そうなってくるともう一つ、大人の恋に期待する声もあるという。
「舞の母親・めぐみ(永作博美)は2009年、夫で先代社長の浩太に先立たれています。それもあって娘の舞は貴司と結婚した時、母親との同居を選びました。しかし佳晴まで結婚を考えているとなると、今度はめぐみにも老後を一緒に暮らす良き伴侶が必要ではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
めぐみが社長業を継いだ部品工場のIWAKURAは、東大阪の町工場の中では経営が順調なほうだ。自動車部品にも乗り出したことで業務は拡大しており、大手メーカーの菱崎重工から飛行機部品の試作を打診されたこともある。しかし娘の舞が起業して独立したこともあり、後継者がいない状況なのである。
工場自体は、若いころから長年働いてきた古参社員の結城(葵揚)に継いでもらうという選択肢もあるだろう。しかしめぐみ自身の今後を考えれば、再婚を検討する可能性もあるのではないだろうか。
「佳晴とは異なり、めぐみには何ら浮いた話はありません。それでも東大阪にはめぐみと同世代の経営者が大勢います。そのなかにはまだ独身だったり、もしくは妻に先立たれた人もいるはず。そういった人物が今後、めぐみに対してプロポーズするという展開に期待する視聴者もいるようです」(前出・テレビ誌ライター)
いずれは舞と貴司のあいだに子供が生まれ、めぐみは可愛い孫の面倒を見たいはず。ただ貴司の実家はすぐ隣にあり、貴司の母親・雪乃(くわばたりえ)も健在なので、めぐみだけが孫の面倒を見るというわけにもいかないだろう。
そうなってくるとめぐみの心を誰が癒してくれるのか。子供世代の舞、貴司、久留美に加えて同世代の佳晴まで結婚に向けて邁進するいま、めぐみの新たな出会いにも期待が舞いあがっているようだ。