3人組アイドルグループの「Task have Fun」（以下、タスク）が、8月5日に開幕した世界最大級のアイドル夏フェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」の初日にて、メインステージのトリを務めた。
今回のTIF2023ではメインステージの「HOT STAGE」が2017年以来、6年ぶりに野外ステージへと復帰。これまでTIFでは何度もメインステージを務めてきたタスクだが、屋外でのHOT STAGEは今回が初めてだ。
6年前のTIF2017では、まだデビュー2年目の中学生トリオだったタスク。この時は「メインステージ争奪戦」にて惜しくも決勝戦で敗退し、夢の屋外ステージに立つことはできなかった。
そして今回、メンバー全員が二十歳を超え、アイドル界全体でも実績のあるベテランとなったタスクが、ついにHOT STAGEのトリに抜てき。7年越しの夢を実現したのである。
すっかり夜のとばりが降りた夜8時、まばゆいライトで照らされたHOT STAGEに、おなじみの「T・A・S・K have Fun」というオーバーチュアが流れ、ステージには熊澤風花、里仲菜月、白岡今日花の3人が登場だ。ここで「チャラ～ン♪」というギターの音色が鳴り響くと客席は一気にヒートアップ。金曜日のトリを飾るステージは代表曲にしてキラーチューンの「3WD」で始まった。
「3WD」のイントロでおなじみのポーズを観客もトレース
サビでは頭の上で手のひらを合わせる独特な振り付けが会場全体を埋め尽くし、HOT STAGEは完全にタスクの世界と化していた。そのまま2曲目の「メインアクター」に突入すると、イントロで熊澤が「みなさんこんばんは！ Task have Funです！ HOT STAGE、トリ、盛り上がっていきましょう！」と観客をあおる。
「3WD」の決めポーズで魅せた
続く2曲は新曲の「Vibes」と、2017年1月リリースの3rdシングル「ギュッと、チュッと」。野外ステージにたどり着いた2023年と、惜しくも手の届かなかった2017年を対比させたかのような選曲にメンバーの想いを感じさせつつ、ファンは新旧両方のタスクに酔いしれていた。
5曲目「インダ ビュリフォデイ」のイントロでは、「ホットステージ、私たちトリです、やったぞ！」と素直な気持ちをシャウト。さらにファンに対して「もっと出していけるんじゃないですか？ 後ろまで見えてます！ 最後までアゲていきましょう！ みんなで飛んでー！」と、さらなるボルテージアップを要求だ。
タスクに負けない勢いでファンも沸騰だ
30分にわたったステージは「キミなんだから」でフィナーレ。イントロでは「私たちラストの曲です。最後まで残ってくださったみなさん、一緒に最高のステージにしましょう！」と、ファンへの感謝の想いを伝えていた。曲中では両手を広げて左右に揺れる動きを観客全員がフォロー。会場全体が波立つような眺めはまさに壮観だった。
ステージ終了後にTask have FunはasageiMUSEのインタビューに応じ、7年越しでたどり着いたHOT STAGEの印象を語ってくれた。
ラストの「キミなんだから」では観客も一緒になって左右に揺れていた
【Task have Fun インタビュー】
――HOT STAGEお疲れさまでした。
里仲 今まで何度もHOT STAGEは出させていただいてるんですけど、野外のホットステージは7年越しでした。
熊澤 前回はメインステージ争奪戦で敗れちゃって、次の年からはもうZeppがメインだったので。野外ステージが復活するとは思ってなかったんです。
里仲 しかも今回、トリを任せていただいて、めちゃくちゃ気合いを入れて挑んだステージだったので、楽しかったです。
白岡 だいぶ気合い入っちゃったなあ。
熊澤 それを超えてくるぐらいにファンの方の熱量がすごくて、始まる前から声が聞こえてきて、相乗効果みたいな。
里仲 ファンの人の熱気に負けないように頑張ろう、みたいな感じでした。
白岡 オーバーチュアでは舞台裏までファンのみなさんの声が聞こえてきて、3人で「ヤバいヤバいヤバい！」って（笑）。みんなが同じ気持ちになった感じがしましたね。
――客席にいるファン全員が同じ振り真似をしている姿が圧巻でした。
白岡 なんか、世界の中心にいる気分でした！
里仲 わかる、すごいわかる！
白岡 視界に入ってる人たちが全員同じ動きをしてくれているから、「私が世界の中心かな？」って思うくらい感動しました。
ステージ上でそれぞれ自由な動きを見せるタスクの3人
――ステージに上がって会場を見た瞬間の印象を教えてください。
熊澤 もう泣きそうでした。念願の野外ステージだし、みなさんの顔を見たらみんなすごい笑顔なのがちょっと久しぶりの感覚で、涙があふれそうになりました。
白岡 客席の奥の奥まで、どこまで人が入っているのかも見えるぐらいしっかり見えていました。それで興奮したっていうか、うん、鳥肌立っちゃいました。
里仲 お客さんもめちゃくちゃ興奮してくれていて、リミッターが外れていたから「なんかやばい、私もリミッター外そう」って思って、外れましたね。
――ステージでは全方位に向けて熱を飛ばしていました。
白岡 奥までたくさん人が来てくれたので、後ろの人も横の人にもみんな楽しんでもらえたらいいなと思って。普段よりステージを広く使うようにしたりとか、けっこうアドリブでそれぞれ行ったりしたので、その気持ちが伝わってよかったです。
熊澤 動きはある程度は考えていて、タスクはいつも自由にしようってやってるので、各々自由にやって。
里仲 このステージでしか見れない私たちを見てほしいと思っていたので、あえて全部決めすぎないところが今回はより出てたんじゃないかなと思います。
――最後に、今回のHOT STAGEのまとめをお願いします。
熊澤 念願だった野外のHOT STAGEだったので、今の私たち、7年越しの今の私たちをみなさんにお見せできて、一緒に楽しめたんじゃないかなと思いました。ありがとうございました！
センターに熊澤を残し、里仲は下手側のカメラにこの表情。白岡（画面外）は上手のファンにアピールだ
【セットリスト】
M1.3WD
M2.メインアクター
M3.Vibes（新曲）
M4.ギュッと、チュッと
M5.インダ ビュリフォデイ
M6.キミなんだから
（取材：はせいあい）
