大学対抗の女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦「UNIDOL 2023-24 Winter 決勝戦/敗者復活戦」が、2月13日にKT Zepp Yokohamaにて催された。今回が12年目、21回目の開催となる。
本大会では、元NMB48の渡辺美優紀が決勝戦のMCを担当。魅力的なMCで会場を盛りあげた。
渡辺は会場に押し寄せたファンを見ながら「ステージから見る景色が懐かしい」と嬉しそうな様子。来場者による投票の際には自ら投票権を手にし、まだ投票が終わっていないファンに「早く早く! 急いで~!」と呼びかけるなど、スムーズな進行を担っていた。
ステージとの距離が近い特別席ではチケットが高額だと知ると、「資本主義ですね」とのコメントで観客の笑いを誘ったところは、さすがNMB48の元エースと言ったところだろうか。
本大会では全国5地区の予選に61大学から72チームが参加。決勝戦では敗者復活戦を勝ち上がった2チームを含めた全17チームで優勝を争った。
それぞれのチームが熱いパフォーマンスを繰り広げたなか、優勝を勝ち取ったのは関西学院大学の「星空パレット」。過去18回の開催では優勝を関東地区の大学が独占していたなか、他地区のチームとして初となる栄冠に輝いた。
星空パレットは季節をテーマにしたセットリストで挑み、寒い冬を超えて春を迎える様子を見事に表現。その姿は関東地区以外のチームが10年にわたって耐え続けてきた冬の時代を、ついに彼女たちが打ち破った姿を表しているかのようだった。
表彰式では「今この場所で、地方初の優勝をするという星空パレットの夢が叶いました。本当にありがとうございます。嘘みたいで、まだ信じられないくらいです」と、喜びと驚きを表現。
続けて「去年の今ごろは自分たちの戦い方ではダメなのかと心が折れそうにもなりましたが、自分たちの戦い方を貫いて、優勝することができて嬉しいです」と、優勝を目指して頑張ってきたことを振り返っていた。
準優勝は、同じく関西地区の同志社大学「やっぱりまかろん。」が受賞。3位の早稲田大学「夏目坂46」は前大会の優勝チームで、前評判の高かった夏目坂46を関西の2チームが上回った結果は、UNIDOLに新時代が到来したことを感じさせたのではないだろうか。
UNIDOLで毎回恒例のシークレットゲストには、ハロー!プロジェクトから「Juice=Juice」が登場。紹介VTRでゲスト出演が明らかになった時には大きな歓声があがり、会場は歓喜と歓声の渦に包まれていた。
Juice=Juiceは様々な楽曲が各UNIDOLチームに採用されるなど女子大生から高い支持を受けており、今回のステージでは多くの出場チームがダンスをコピーしている「プライド・ブライト」など全5曲を披露した。
授賞式終了後にインタビューに応じたJuice=Juiceは、「UNIDOLに出演したみなさんも、私たちと同じように『人の心を動かせるように』とステージに立っていたと思うので、そんな素敵なところを見ることができたのが、すごく嬉しかったです」と、本大会の感想を語った。
シークレットゲストとして出演したことについてサブリーダーの段原瑠々は、「出る前はどんな風なステージなんだろうと、すごい緊張とドキドキとみんなでこう、ソワソワしていたんですけど、煽りVが始まってからどんどん『Juice=Juiceかも』みたいに気付いてくださって、どんどんどんどん歓声が大きくなる感じもすごく嬉しかったし、迎え入れてくださった環境がとっても嬉しかったです」とコメント。観客から沸き起こる期待感を実感していたようだ。
続けて段原は5曲披露したことに触れ「それぞれ曲が始まるごとに『おおこの曲きた!』みたいな反応をくださったりして、本当に熱々の空間で楽しかったです。ありがとうございました!」と、ステージの手ごたえを口にした。
舞台で輝くために意識していることを訊かれると、松永里愛は「Juice=Juiceはすごく仲が良いので、その雰囲気がステージ上にも出ることもありますし、メンバーそれぞれがみんなすごく負けず嫌いな性格の子の集まりなので、『この子が超今日かっこいいな! ノッてんな! 私も頑張ろう!』って切磋琢磨し合う空間がすごく作られているなと思う」と、グループ内の様子を説明。
そのうえで「仲間意識といいますか、絆を持ってみんなで切磋琢磨しあっている空間が、輝いている理由の一つなのかなと思っています」と語り、他のメンバーからも称賛の声があがっていた。
(取材:渋谷のぞみ、写真は公式提供)