アイドル4組がハイレベルな大喜利で観客を爆笑の渦に!ラフ×ラフ主催『アイドル天下一大喜利武道会』開催

アイドル天下一大喜利武道会

 テレビプロデューサーの佐久間宣行氏がプロデュースする8人組アイドルのラフ×ラフが主催する『アイドル天下一大喜利武道会』が2月17日、ヒューリックホール東京にて開催された。

 この『アイドル天下一大喜利武道会』は、アイドルグループが対戦形式で大喜利の腕を競う、お笑いイベント。ラフ×ラフの公式YouTubeチャンネルにて2024年9月にスタートし、すでに4回も開催されている人気企画だ。

 それが今回は初の有観客イベントとして開催。出演アイドルたちには緊張の様子も見えたものの、会場は終始温かい雰囲気に包まれており、ファンと一体となって楽しめるイベントとなっていた。

 今回のイベントには主催のラフ×ラフをはじめ、#2i2、ドラマチックレコード、フジコーズの計4組が参戦。いずれもYouTube版で爆笑の回答を繰り出した大喜利巧者ぞろいであり、ファンの期待も大いに高まっていたことだろう。

 審査員を務めたのは佐久間氏のほか、ラフ×ラフ公式お兄ちゃんの東京ホテイソンからショーゴ、放送作家も務める芸人の赤嶺総理、そしてYouTubeチャンネルで公式鬼ぃちゃんとして出演している放送作家の上田源嗣の計4人。司会は東京ホテイソン・たけるが務めた。

 優勝グループにはエンディングのライブパートで大トリを務める権利が与えられるほか、佐久間氏から3万円分の高級イチゴが贈呈。なんと1粒800円という代物だ。一方で最下位になったグループには「ビリビリペンの刑」が執行されるとあって、各グループとも優勝を目指して気合いが入っていた。

出演アイドルが勢ぞろい

◆ライブパートから幕開け、会場は一気にヒートアップ

 アイドル出演のイベントらしく、冒頭は各グループが1曲ずつを披露するライブパートでスタート。トップバッターを務めた主催のラフ×ラフは、楽曲中に大喜利が組み込まれた『考える時間をください』を披露だ。

 普段は3~4つのお題に答えるが、今回はテレビサイズでの披露となり、お題は「アイドル現場の楽屋あるあるを教えてください」の一つだけ。回答者に指名されたリーダーの齋藤有紗は「楽屋を出る時は、毛先で掃除してから帰りまーす」と自らのロングヘアをモップに見立てるギャグも披露し、観客の笑いを誘っていた。

ラフ×ラフ

 続く#2i2は『せめて月のように』を熱唱し、打って変わった力強いパフォーマンスで魅せる。3番手のドラマチックレコードは『ガールズアクセル』を披露し、エネルギッシュなステージを展開。最後に登場した女子大生アイドルのフジコーズはデビュー曲の『ウェーイTOKYO』を歌唱し、観客と一体になりながら会場をさらに盛り上げる。

#2i2

ドラマチックレコード

フジコーズ

 これらのライブパフォーマンスですっかり温まった会場の熱気をそのままに、本番となる大喜利大会が開幕した。

◆一回戦「グーチョキパーで可愛くないものを作り大喜利」

 最初のお題は、YouTube配信回でも人気を博した「グーチョキパーで可愛くないものを作り大喜利」。このお題では#2i2の天羽希純が昨年10月公開の動画にて「チッ、偶数かよ! 確変入らなかった」という伝説的な回答を繰り出したのは記憶に新しいところ。ファンの期待も大いに高まり、審査員側も大喜利巧者の赤嶺総理は自作の採点表を用意して臨むという本気ぶりだ。

 トップバッターはラフ×ラフから高梨結。「アットホームな職場。固定残業45時間を含む。ブラック企業」と、意表を突く変化球の回答で会場をざわつかせた。

 続くフジコーズの小杉怜子は「エレベーターの閉じるボタンを連打するヤツ」と、共感を呼ぶネタで笑いを誘う。ドラマチックレコードの高梨有咲は「駅前のカップル」と、絶妙な身振りと表情を交えながら披露し、高得点を獲得。そして#2i2の天羽希純は「ブラックデビル吸ってる女はメンヘラ」と、この日一番のセクシーな回答で、客席の期待に応えてみせた。

 このハイレベルな戦いに審査員の佐久間氏は、大喜利を見守る観客に対して「推しの大喜利を見届けるってどんな気持ちなんだろう」とコメント。さらなる笑いを引き出していた。

左から東京ホテイソン・たける、赤嶺総理、東京ホテイソン・ショーゴ、上田源嗣、佐久間宣行

◆二回戦「パフォーマンス中の心の声大喜利」

 二回戦の「パフォーマンス中の心の声大喜利」は、敵チームから一人を指名し、そのメンバーが踊っている最中に“心の声”を即興でアフレコするというもの。発案者で審査員の上田氏は「どのチームを指名するかで答えが変わってくるので、そこを楽しみにしています」と、放送作家らしい視点を提示してみせた。

 またもやトップバッターに手を挙げたのはラフ×ラフ。日比野芽奈はフジコーズの藤本理子を指名し、世間を騒がせているタイムリーな話題を巧みに織り交ぜながら笑いを誘うという、ギリギリの線で勝負だ。

 ここで印象的な答えを繰り出したのは、フジコーズ髙村栞里とドラマチックレコード小野莉々の二人。回答者に指名された際には緊張感から涙すら浮かべていた髙村だったが、本番ではラフ×ラフの吉村萌南を指名し「あ、(ダンスの振り)間違えた。でもどうせみんなセンターしか見てないよね」と、まさかのアイドルあるある(なのか?)を放ってみせた。これには佐久間氏も「アイドルらしさもありつつ万人が笑える大喜利」と絶賛だ。

 一方でフジコーズ入山七菜を指名した小野は、振り付けのタイミングを見極めながら「くるぞー、くるぞー…カラス!」と、フジコーズ「ウェーイTOKYO」の振付を絶妙にイジってみせ、全審査員から9点以上の高得点を獲得していた。

ラフ×ラフのプロデューサーを務める佐久間氏は、的確なコメントで場を盛り上げていた

◆大盛り上がりの最終決戦!優勝グループは?

 最終お題は赤嶺総理が考案した「それアンコールで出てきて言うことか!何と言った?大喜利」。このお題では回答者がいったん袖に引っ込み、観客がアンコールをコールして呼び込むという観客参加型とあって、会場は一体感に包まれた。

 最終お題に挑戦したのはラフ×ラフから永松波留と齋藤有紗、フジコーズから坂本結菜と藤本理子、ドラマチックレコードから小栗美結と新居歩美、そして#2i2から奥ゆいと森嶋あんりという面々だ。このラウンドでは満点の10点を超える11点を叩き出すメンバーも現れるなど、最後まで白熱の展開が続く。

 今回の『アイドル大喜利天下一武道会』は後日、ラフ×ラフの公式YouTubeチャンネルにて公開される予定。最終お題で飛び出したのはどんな回答だったのか、爆笑必至の熱戦をぜひ動画で楽しんでほしい。

 熱い戦いを終えて、緊張の結果発表。優勝には211点を獲得したドラマチックレコードが輝き、以下は2位・フジコーズ(202点)、3位・ラフ×ラフ(199点)、最下位は#2i2(190点)という結果となった。

優勝決定の瞬間、ドマレコ随一のお笑い好きである新居歩美は最高の笑顔を爆発させた

 優勝したドマレコの新居歩美は「まじで嬉しいです! みんな殻を破って楽屋でやったどの練習よりも良いものを見せてくれた」と感激のコメント。佐久間氏からは約束通り、高級いちごが贈呈され、満面の笑顔だ。

高級イチゴを受け取るドマレコ。エンディングでは、実が大きくて2粒でおなかいっぱいになると語っていた

 一方で3位となったラフ×ラフは「主催なのに~」とガッカリ。罰ゲームさえ受けられないとあって「一番つまんない順位取っちゃいました」「ビリが良かった」と悔しさをにじませながらも、会場の笑いを誘っていた。

 ここで、人数の関係によりエンディングのライブができないフジコーズからは「私たちが一番おいしくないってことですか?」と抗議の声が。すると佐久間氏が「“心の声”の部分だけみんなで踊ればいいじゃん」と提案し、急遽ドマレコのアフレコで踊るという展開に。

 二回戦で披露した“カラス”の大喜利を今度はフジコーズの6人全員に対して行い、再び会場は笑いと歓声に包まれた。

フジコーズは最後の歌唱こそなかったものの、カラスポーズで場を沸かせた

◆エンディングは圧巻のライブパフォーマンス続き!

 アイドルイベントらしく、エンディングは出演人数の関係でパフォーマンスが披露できないフジコーズを除き、3組が3曲ずつを披露するライブパートに。

 ここでもトップバッターとなったラフ×ラフは、アイドルらしさ全開の全力パフォーマンス。お笑いと可愛いを兼ね備えた二刀流アイドルとしての魅力を存分に見せつけた。

ラフ×ラフは夏目涼風が体調不良で欠席も、7人で万全のパフォーマンスを見せた

 2番手で大喜利最下位となった#2i2には「ビリビリペンの刑」が執行。恐怖心からなかなかスイッチを押せない場面が続くなか、観客にカウントダウンしてもらうというアイデアを提案。

 3、2、1、ゼロ!の掛け声に合わせてメンバーはビリビリの衝撃を浴び、フロアに倒れ込んでいた。

#2i2はビリビリペンの洗礼を浴びることに。四人四様の痺れ具合が愉快だ

 ライブパートの大トリを飾ったのは優勝したドラマチックレコード。王道系のフリフリ衣装で元気いっぱいの歌とダンスを展開し、大喜利だけでなくパフォーマンスでも会場を盛り上げた。

 高得点が連発するレベルの高いお笑いアイドルイベントとなった『アイドル天下一大喜利武道会』。大喜利に全力で挑むアイドルたちと、その挑戦を温かく見守り応援するファンとの一体感が、この舞台をより一層特別なものにしたに違いない。アイドルとお笑いの融合が生み出す新たな魅力の展開に、今後ますます注目が集まることだろう。

ドラマチックレコードは王道系のパフォーマンスで、お笑いとのギャップを見せた

【大喜利の回答者 一覧】
◆一回戦「グーチョキパーで可愛くないものを作り大喜利」
高梨結・佐々木楓菜(ラフ×ラフ)、森嶋あんり・天羽希純(#2i2)、高梨有咲・河西栞(ドマレコ)、小杉怜子・入山七菜(フジコーズ)

◆二回戦「パフォーマンス中の心の声大喜利」
日比野芽奈・藤崎未来(ラフ×ラフ)、十味・天羽希純 (#2i2)、早川明日美・小野莉々(ドマレコ)、上杉真央・髙村栞里(フジコーズ)

◆三回戦「それアンコールで出てきて言うことか!何と言った?大喜利」
永松波留・齋藤有紗(ラフ×ラフ)、奥ゆい・森嶋あんり(#2i2)、小栗美結・新居歩美(ドマレコ)、坂本結菜・藤本理子(フジコーズ)

元は映画館だったヒューリックホール東京は、お笑いイベントに向いた作りだった

【セットリスト】
<<オープニング>>
◆ラフ×ラフ
 考える時間をください
◆#2i2
 せめて月のように
◆ドラマチックレコード
 ガールズアクセル
◆フジコーズ
 ウェーイTOKYO

<<エンディング>>
◆ラフ×ラフ
 100億点
 ドラマみたいに言わなきゃ
 君がNo.1
◆#2i2
 善人悪人
 Don’t beぞんびー
 MONSTER LIVE!!!
◆ドラマチックレコード
 青春ふらじゃいる
 君はソナチネ
 ぜったいしんじゃ

※フジコーズはエンディング歌唱なし

(取材:漆間虹美/画像:オフィシャル提供)