「ネメシス」広瀬すず、悲観的な運命が不可避だった!?

 広瀬すずの演じる美神アンナにはどんな運命が待っているのか? ドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)の前回放送ではアンナが「世界初のゲノム編集ベビー」であることが明かされ、5月30日放送の第8回ではその真相に迫ることとなった。

 作中ではこれまで“20年前の事件”と“菅研”という二つのキーワードを軸に物語が進行。20年前にアンナがゲノム(遺伝子)を人為的に編集されて生まれてきたことが分かったいま、ストーリーは単なる探偵ものを超えたステージへと移り変わっている。

「本作の入江悠監督は5月23日、『やっと言える。この2年半ほどずっとゲノム編集と遺伝子工学などについて調べてきたということを』とツイート。翌24日には『最終話の彼女の想いがどこかの誰かに届きますように』とつぶやいており、どうやら6月13日に放送予定の最終話では、アンナの口から重大な発言が出てくるようです」(テレビ誌ライター)

第7話では大学に勤める大和(右)の口から、アンナがゲノム編集ベビーであることが明かされた。ドラマ「ネメシス」公式インスタグラム(@nemesis_ntv_)より。

 前半のドタバタコメディから、急にシリアスさを増してきた「ネメシス」。その中心となるアンナを巡っては、悲しい運命が余儀なくされているとの声もあるという。

「アンナは2002年4月15日生まれ。その一方で人間の遺伝子における塩基配列の全解明を目指した『ヒトゲノム計画』が完成版を発表したのは2003年4月ですから、アンナは不完全な情報をもとにゲノム編集を施されて生まれてきたことになります。おそらくは菅研が世界的にも最先端と言える研究を行っていたのでしょうが、世界中の英知を結集した『ヒトゲノム計画』でさえ完成前だった時期に、完璧なゲノム編集ベビーを誕生させられるとは考えづらい。そうなるとアンナは超人的な身体能力や思考能力を持つ反面、なんらかの遺伝的な欠陥を併せ持っている恐れが否定できないのです」(週刊誌記者)

 アンナのペンダントには、父親によって何らかの複雑なデータが格納されていると示されていたことも、そんな運命の伏線となっているのかもしれない。公式サイトに掲載された予告ムービーには実験台らしきベッドに横たわるアンナの姿が。視聴者も、彼女が最後まで無事でいられることを祈るばかりだろう。