杉咲花の「恋です!」が今期のドラマで最強だという客観的な理由!

 杉咲花の女優生命に黄信号だなんて誰が言った!? ドラマファンからそんな怒りの声があがっているに違いないだろう。

 10月27日にドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール」(日本テレビ系)の第4話が放送され、世帯視聴率は8.8%をマーク。平均視聴率は8.85%と安定した人気を誇っていることが分かった。

「日テレの水曜22時枠では前期の『ハコヅメ』が平均11.4%の高視聴率を収め、その後を継いだ『恋です!』は3%近くも数字を落とすことに。そのため本作を苦戦中と評したり、主演・杉咲花の力不足を指摘するメディアは少なくありません。とくに杉咲は『ハコヅメ』主演の永野芽郁と同じくNHK朝ドラのヒロイン経験者ということもあり、永野に実績面で差を付けられたとの評価も漏れ伝わってきます。しかしこれらの批判はいずれも的外れと言わざるを得ないでしょう」(テレビ誌ライター)

 そもそも世帯視聴率だけでドラマの人気を測るのは、令和の時代にそぐわないというのは巷間よく言われるところ。しかも杉咲の「恋です!」については、今どきの視聴傾向を鑑みると、むしろヒット作と捉えるべきだというのである。

「まず『恋です!』はいまテレビ局が重視している個人視聴率が良く、なかでも若い層の視聴者が多いと評判です。民放公式テレビポータルの『TVer』でもランキング上位に顔を出しており、ネット視聴の多さは若者からの支持をダイレクトに示しています。そしてなんといっても、この『恋です!』は今期のドラマで最高の数字を獲得しているのです」(前出・テレビ誌ライター)

 それは公式インスタグラムのフォロワー数だ。「恋です!」のフォロワー数は15.2万人を突破し、放送中のドラマでは「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の15.7万人に肉薄する2位にランクイン。その「ドクターX」がすでに9年の歴史を持つ人気シリーズであることを考えると、実質的な「今期1位」は杉咲の「恋です!」と断言して差し支えないのである。

第4話ではアルバイトに挑戦したユキコ。トップ画像ともにドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール」公式ツイッター(@koidesu_ntv)より。

 なにしろ「恋です!」のフォロワー数は、2位「SUPER RICH」(フジテレビ系)の8万人にほぼダブルスコアの圧勝。これは若者からの支持が高いことを如実に示している。ちなみに話題作の「真犯人フラグ」(日本テレビ系)は4万人、大作ドラマの「日本沈没」(TBS系)に至っては2.6万人に過ぎず、これらの作品では視聴者の年齢層が高いことが分かろうというものだ。

「前期の『ハコヅメ』では主役の新米警察官を演じる永野芽郁を、娘のように見守っていた視聴者も多かったもの。それに対して『恋です!』では盲学校生のユキコを演じる杉咲を、同世代の視点から見守る若い視聴者が多いようです。その若さゆえにヒロインが持つ弱視という個性を妙に特別視せず、ユキコの頑張りや恋を応援したいという純粋な気持ちが高い支持に繋がっているのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)

 ともあれ「恋です!」での杉咲が、その笑顔を見ているだけで幸せな気分になれる可愛らしさと明るさに満ちあふれているのは確かなようだ。